うつ病~治療編~

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よくわかるうつ病 診断と治療、周囲の接し方・支え方 (別冊NHKきょうの健康)

要点まとめ

治療方針

休養はうつ病発症のきっかけやその経過に大きな影響を与えるストレスなどの負担を取り除くために重要である。
治療は主に休養を基本として、薬物療法と併行して精神療法を行い、十分な効果が得られない場合に電気けいれん療法などの身体療法も行われる。
薬物療法では、副作用が現れた場合でもすぐに中止するようなことはせず、徐々に減薬する。

急性期における薬物療法

少量から開始し、徐々に増量する。十分な効果が現れるまでに1~2ヵ月を要する。
副作用は効果発現より早い時期に現れることが多い。

うつ病の持続期

持続期は寛解から回復までの時期であるので、再燃を予防するために十分量の薬を服用することが大切になる。

抗うつ薬の作用機序

SSRIは、セロトニンの再取り込みを選択的に阻害し、シナプス間隙のセロトニン量が増えることにより抗うつ効果を発揮する。SNRIは、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害することにより、シナプス間隙でのそれらの量を増加させ、SNRIはSSRIとは異なり、セロトニンに加えノルアドレナリンの量も増加するため、意欲低下が著しい場合に効果を発揮すると言われている。
また、NaSSAは今までの抗うつ薬とは異なり、セロトニンとノルアドレナリンの遊離を促進することによりそれらの量が増加することで効果を発揮する。

副作用

抗うつ薬は副作用が現れても服薬を中止しないように、十分に説明する必要がある。
胃腸障害などの消化器症状が現れた場合には、少量から漸増するなどを検討する。
三環系・四環系抗うつ薬では、口渇、尿閉などの抗コリン作用や眠気などの抗ヒスタミン作用などが現れる。中等症~重症の患者に対してよく用いられている。
NaSSAでは、セロトニン作用に関連した性機能障害などの副作用はあまりみられない。
SSRIやSNRIでは、抗コリン作用などの副作用は見られず、悪心・嘔吐などの消化器症状がよく現れる。

使用上の注意

全ての抗うつ薬の使用について、24歳以下の患者に投与する場合は自殺念慮、自殺企図のリスクとベネフィットを考慮するように注意している。
SSRIは、高度な腎障害および肝障害、ピモジド、チザニジン投与中の患者に禁忌となっている。
三環系・四環系は、尿閉、緑内障、心筋梗塞回復期の患者に禁忌となっている。

抗うつ薬の効果増強薬

抗精神病薬は、主に非定型のエビリファイやリスパダールなどが抗うつ薬の効果増強薬として用いられる。
リーマスは、躁状態における気分を安定する薬剤であるが、抑うつ状態を予防したり、気分の変動を少なくして、抗うつ薬の効果を増強するといわれている。
SSRIやSNRIの服用初期に不眠や不安焦燥感が悪化した場合、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の併用が有用とされている。

精神療法

精神療法は、薬物療法と共にうつ病治療において有効性が認められており、主な精神療法として、支持的精神療法、認知療法などがある。
支持的精神療法とは、患者の心理状態を理解して、本人を支持することで、患者が抱えている不安や焦り、周りの人に迷惑をかけているのではないといった自責の念などの心理的トラブルを解消する治療法である。
また、認知療法は、認知の歪みを改善することにより、現実的で柔軟な考え方を身につけられるようにする治療法である。

身体療法

電気けいれん療法(ECT)は、症状が重篤の場合、特に自殺の危険性が高い場合や薬物療法で効果が十分にみられない場合、副作用が強い場合などに行われる。

感想

確認テストの解答
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