うつ病~疾患編~

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要点まとめ

うつ病の患者数

現在または過去にうつ病に罹ったことのある人の割合は16人に1人といわれ、男性より女性に多く見られる。患者数は年々増加傾向にあり、約10年で3倍以上に増加。

うつ病について

うつ病の発症には、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミンの3種類の神経伝達物質が主に関与している。
通常の状態では、ノルアドレナリンはその強い覚醒力により意識を維持し、意欲や積極性などの精神機能を高め、自律神経系にも関与している。また、ドパミンは喜び・快楽を司り、集中力、やる気などの精神機能を高め、運動機能にも関与している。
セロトニンはノルアドレナリンやドパミンを調節して精神を安定化させる働きがあり、喜びや悲しみなどの感情のバランスを保ち、また、睡眠に関係するメラトニンに代謝されることから、睡眠リズムにも関係している。

発症要因について

うつ病は誰にでも起こりえる病気で、かかりやすい性格などの特徴がある。
ストレスなどにより引き起こされ、栄転や結婚など喜ばしいことも引き金になる。また、パーキンソン病や認知症などの疾患で引き起こされることも。
妊娠・出産、月経などで起こる女性ホルモンの変化により引き起こされることや、事故後の後遺症でうつ病を発症することがある。(頭部以外の部位に重傷を負った場合でも発症する。)
基礎疾患の治療に用いられる薬剤が引き起こすこともある。

症状について

精神症状には、抑うつ気分、興味や喜びの喪失、思考や集中力の低下、気力の減退、精神運動の障害、罪責感、自殺への思いなどが見られるが、うつ病の症状では特に抑うつ状態が強く現れる。
うつ状態という言葉は、抑うつ気分以外にも様々な症状がそろった状態をいう。

症状の現れ方

仮面うつ病とは精神症状が身体症状の仮面に隠れて見逃されているうつ病をいう。うつ病には日内変動があり、一般に朝に悪化し、夜は改善される。うつ病患者は意欲・興味の減退などの精神症状よりも身体症状を主に訴えている。

診断

うつ病の診断には、まず、精神症状や身体の状態、過去のエピソードなどの聞き取りを行う。また、患者自身の既往歴や性格、家族歴の聞き取りも必要である。
うつ病になりやすい病前性格は、何事にも徹底して取り組み、他者優先的で依存的なタイプである。

うつ病の分類

DSM-Ⅳでは、うつ病は気分障害の1つとして分類されている。
気分障害はうつ病性障害と双極性障害に分けられ、さらに、うつ病性障害は大うつ病性障害、気分変調性障害、特定不能のうつ病性障害に分けられている。このうち、大うつ病性障害がいわゆるうつ病を指し、双極性障害は、かつては躁うつ病と呼ばれていた。

うつ病と不安障害について

うつ病は不安障害(社交的な場面で恥ずかしい思いをすると強い不安を感じ、心身に様々な症状が現れる病気)を合併しやすく、合併後は重症化・慢性化しやすく、自殺率も高いとされる。
パニック障害とは、前触れのない突然の発作(胸がどきどきする、しめつけられる、息苦しいなどの自律神経発作)から死の恐怖を感じパニック発作を繰り返す病気である。
強迫性障害とは不快な考えが頭に何度も浮かぶため、その不安を振り払う目的から同じ行動を繰り返してしまう病気である。

問題点

うつ病を発症していながら治療を受けていない人が多い。患者の初診診療科は専門科の心療内科や精神科ではなく、内科が約60%である。自殺の原因としては健康問題によるものが多く、更にうつ病によるものが他の病気に比べ頻度が圧倒的に高い。

感想

確認テストの解答
問[1] 3  問[2] 2  問[3] 2  問[4] 1  問[5] 3
問[6] 2  問[7] 3  問[8] 2  問[9] 1  問[10] 1

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