医薬品卸売販売業の業務の基本

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病院・薬局実務実習〈2〉病院・薬局それぞれに固有な薬剤師業務 (スタンダード薬学シリーズ)

目標

薬局アイテムの流通機構にかかわる人たちの仕事を理解し、薬剤師業務と関連付けて説明できる。

医薬品を販売できる業種

薬局、店舗販売業、配置販売業、卸売販売業の4種がある。
卸売販売業が扱う医薬品のうち、販売額の96%は医療用医薬品で、残りの4%は一般用医薬品が占めている(2009年度)。
病院・医院や薬局が医薬品を購入するルートには、卸売業者を経由するルート と直販のルートがあるが、医療用医薬品の場合、直販のルートは2~3%程度である。医薬品卸売販売担当者はMSと呼ばれ、顧客に対して医薬品の販売と供給を行う。
医薬品卸売販売業は薬事法第35条で、営業所ごとに管理薬剤師を置くことが義務付けられている。管理薬剤師の役割は、規制を遵守した上での薬事管理と品質管理、医薬品情報業務、MSへの薬事研修の3つが挙げられる。

卸からの購入

薬局が医療用医薬品を購入する場合、一部の医薬品メーカーを除いて医薬品卸売販売業の許可を持つ卸売業者から仕入れる。卸売業者の選定条件としては、価格面のほかに、緊急時の対応が迅速か、欠品はないか、TPOに応じた医薬品情報、薬局管理情報を供給してくれるかなどが挙げられる。

医薬品などの供給

医薬品は直接生命にかかわりを持つ商品であるため、その流通に携わる医薬品卸売販売業の責任は重く、法的な規制を厳守する必要があるとともに、高い倫理性が要求される。
卸売業者では、医薬品のほか、検査用・動物用医薬品、劇毒物、添加物、介護用品など幅広い商品を取り扱っている。配送センターでは、メーカーから仕入れた医薬品などをロット別に管理、顧客からの注文に対して出荷を行っている。

医薬品卸売販売担当者

医薬品卸売販売担当者(営業)は、MS(マーケティング・スペシャリスト)と呼ばれ、顧客である医療機関や調剤薬局に対して、医薬品の販売、供給業務を行っている。
MSは、薬剤師や登録販売者の資格が必要なくてもよいが、地域に密着しているだけに保険薬局にとって製薬企業のMRよりも身近な存在といえる。そのため社内研修を行った上でMRに代わって各製薬企業からの情報を統合して薬局に届ける役割もしている。
また医療行政情報、薬局や病院の運営にかかわる相談の窓口にもなっている。すなわち、医師、薬剤師、医薬品メーカーの間をつなぎ、医療の現場を支援する役割を果たしている。
医薬品卸売販売業の管理薬剤師には大きく3つの役割がある。
1つ目は薬事管理・品質管理。医薬品の取り扱いは薬事法や関連法規、厚生労働省からの通達で細かく、厳しく規制されているので、これにしたがって薬事管理と品質管理を行う。
2つ目が、医薬品情報業務。よくある質問に対してすぐに答えられるよう、医薬品情報を日々整理している。
3つ目はMSを対象とした薬事研修。全国規模の医薬品卸売業者は医薬品などの販売・供給だけでなく、薬局・病院の業務を支援するシステムとして、医薬品情報誌の発行、Webオンライン発注
システム、在庫管理システムなどを提供している。

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