処方せん鑑査と疑義照会

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モデル・コアカリキュラムに沿ったわかりやすい病院実務実習テキスト 第2版

目標

処方せんに記載された処方薬の妥当性を薬歴簿を参照して判断できる。

処方せん監査とは

処方せん鑑査の目的は、医薬品適正使用の観点から、薬剤師の薬学的知識をもとに、患者情報を踏まえ、薬物療法の安全性と有効性を確保すること。保険処方せんの場合には、さらに保険調剤の観点から、定められた事項について保険のルールにのっとって不備がないかを確認することが必要である。

疑義照会とは

薬剤師が処方せんを受け付けてから患者に薬剤を交付するまでに生じた問題点や疑問を処方医に確認する業務。

疑義紹介の法的根拠

処方せん疑義照会の法的な根拠として、薬剤師に対しては薬剤師法第24条で、「処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師または獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ調剤してはならない。」としている。
また、医師に対しては保険医療機関及び保険医療養担当規則(療担規則)で「薬剤師からの疑義照会があった場合にはこれに適切に対処しなければならない」と、双方に適切な対応を求めている。

疑義照会の記録

疑義照会をした場合は、下記について記録する。
1 .照会した日付(時間)
2. 照会した薬剤師
3. 照会した内容
4. 回答の内容
5. 回答した医師名
処方せん疑義照会は、通常電話で行われている。この際、取り次いだ相手の氏名や疑義照会をした時間も記入することが望ましいといわれる。
疑義照会の結果は 、①処方せん(備考欄)、②調剤録、③薬歴簿の3ヵ所に記載すべきだが、調剤済みとなって、処方せんに調剤録と同様の事項を記入した、いわゆる「裏打ち」をした場合には、これを調剤録とみなせるので、①と②が同じものとなる。

てんかんの治療中の患児がアレルギー性鼻炎で近医の耳鼻科に通院しザジテンが処方された例では、 ザジテン(ケトチフェンフマル酸塩)はてんかんまたはその既往のある患者では痙攣を誘発することがあるので投与禁忌となる(2011年4月に添付文書改訂)。
特に小児の場合、GABAによる中枢神経の抑制系が十分に発達しておらず、脳内ヒスタミン神経系 がヒスタミンH1受容体を介して痙攣の抑制系として働いているといわれており注意が必要である。
代替薬としては、点鼻薬を使用する、比較的脳内移行性の少ない抗ヒスタミン薬を選択すること等があげられる。例えば小児のアレルギー性鼻炎に適応を有する製品として、ジルテックドライシロップ1.25%(セチリジン塩酸塩)等があげられる。ただし本剤にあっても、てんかんまたは 既往歴のある患者には慎重投与となっている。

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