土壌と森林の役割

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eco検定環境活動ハンドブック

重要ポイント

●土は生物に最適な環境を整えてくれる。
【土の役割】
①根を張らせ、水分や養分を吸収させる。
②土中に棲む動物や微生物の生存環境となる。
③農作物や木材資源の生長を支える。
④物質の分解・循環による食物連鎖を担う。(肥料の3要素の供給に重要)
⑤水を浄化し蓄える。(水の供給、干害や洪水などの緩和)
⑥陶磁器の材料、建築物の土台や基礎材料となる。

●物質の分解・循環による食物連鎖を担うのは、土壌生物である。
落ち葉などの有機物は、ミミズ、昆虫の幼虫などによって食べられ糞として排出される。その糞は微生物に食べられ、最終的に二酸化炭素、水、アンモニアなどの無機物に分解される。豊かな森林の土壌には多種多様な微生物が生息し、肥沃な土が保たれる。

●森林は季節感を与えたり、心身ともにリフレッシュさせてくれる。
【森林の役割】
①光合成により、二酸化炭素を吸収し、酸素を作る。地球温暖化の抑制に。
②地上動物の生存・生長のための最適な環境を与える。
③水を蓄え、土の流出を防ぎ、洪水や土砂崩れなどの自然災害の発生を防止する。(緑のダム)
④住宅、家具、紙や燃料などの木材資源を供給する。(二酸化炭素の吸収・固定化)

●土地と森は、肥沃な土が森林を育て、森林が生物の生存と食物連鎖の要である土を育てる互助関係にある。

●地球上の森林は、陸地面積の約30%、約3900万Km2。植物の生育は、雨量や気温などの環境の影響を強く受ける。降雨の多少によって砂漠、草原、森林と大きく区分される。

●我が国は国土面積の66%が森林と、世界でも有数の森林国。国土が南北3000㎞に広がり寒暖の差が大きく、それぞれの気候に対応した森林がみられる。
・亜熱帯気候の琉球列島:木性シダなど熱帯性の植物を含む常緑広葉樹の森
・温帯の吸収~西日本:シイやタブなどの常緑広葉樹の森、照葉樹林
・東日本~北海道南部:ブナなどに代表される落葉広葉樹林
・亜寒帯気候の北海道、本州の高山地帯:エゾマツなどの針葉樹林

●森林の中でも、特に地球環境維持の重要な役割を持つのが熱帯林。赤道周辺に分布し、地球上の森林の半分を占め生物多様性に富み、活発な光合成により大量の酸素を供給し「地球の肺」と呼ばれている。地球上の野生生物の半数が生息していると言われ「野生生物の宝庫」とも。

●熱帯林は、降水量や気温の状況によって、次のように区分されている。
・多雨林:年間を通して降雨のある南米アマゾン川流域やアフリカなど。
・モンスーン林:季節風に支配され東南アジアに広く分布。
・サバンナ林:年雨量が比較的少なく乾季、雨季がある地域に広く分布。樹高は低い。
・マングローブ林:河口など海水と淡水が入り混じる沿岸に生育。魚なども豊富。

語句解説

肥料の3要素

窒素、リン、カリウム

有機物と無機物

有機物は、炭素を土台に酸素、水素などを含む化合物。(たんぱく質、脂肪、炭水化物、アミノ酸など)無機物は炭素を含まない化合物のこと。

吸収・固定化

光合成により二酸化炭素は植物内に固定化される。森林を育成し保存することにより、大気中の二酸化炭素を大量に吸収し、樹木内に固定化できる。木材資源を活用することで長期にわたり二酸化炭素を固定化できる。

熱帯林

赤道を真ん中とし、南北の回帰線にはさまれた地域に分布する森林の総称。

モンスーンとサバンナ

一定方角へ特に吹く風の中で、季節により吹く方向が変化するものをモンスーンという。サバンナは熱帯草原を指す言葉で植生分類や気候区分を指す概念としても用いられる。

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