対人関係療法でなおす 社交不安障害

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対人関係療法でなおす 社交不安障害

SAD(社会不安障害)について

SADでは「人前で恥ずかしい思いをするのではないか」と過剰な心配をするために恐怖心が非常に強くなり、そのような場面に遭遇すると紅潮、発汗、震え、動悸、どもり、下痢、腹痛といった症状があらわれる。このような症状がまた起こるのではないか?といった不安を引き起こし、人が集まる場所を避けるようになる結果、学業や就業、結婚などの社会生活に大きな問題を抱えることになる。
厄介なことに、うつ病、アルコール依存、パニック障害やその他精神疾患を引き起こす原因となり、悪化すると自殺を考えることもあるため、早期発見と適切な治療が必要となる。
SADにかかっている人は多くいると考えられるが、この病気に関する情報も少なく、周囲の人に病気だと認識されていないのが現状。15歳前後に発症し、25歳以降の発症は少ないと言われているが、幼いころに発症しながら病気と気づかず、性格の問題だと思い我慢して日々を過ごしている人が大勢いると考えられている。

パニック障害とはどう違うのか

SADは、人前で常に強い苦痛を感じ、身体症状があらわれることを恐れ、私大にそうした場面を避けるようになって、対人関係や日常生活に支障を来すことがある。
パニック障害は場所や時間に関係なく、突然得体のしれない恐怖感を感じ、激しい動悸や立っていられないほどの目まいに襲われ、呼吸困難になり、「このままでは死んでしまうのでは?」という恐怖に襲われることがある。
そして逃げ場のない恐怖感や発作の予期不安で乗り物や場所を避けるようになる。人前での場面がきっかけとならないので、ここがSADとの鑑別となる。
SADはどうして起こるのか
最近の研究では、大脳の中心部にある扁桃体という部分が不安や恐怖の発症と密接に絡んでいて、この部分がスイッチとなり恐怖症状があらわれるのではないかと考えられている。
そしてGABA神経とセロトニン神経という神経細胞が偏桃体の興奮を緩和し、恐怖症状の発症を抑えると言われている。さらに扁桃体以外にも脳にはこれらの神経がたくさんあるため、脳全体の機能を調節している。これらの神経伝達物質のバランスが崩れてしまうことがSADの発症原因とされている。

薬物療法について

学校や職場など恐怖心が強く出る場面を避けるといった回避行動を減らし、不安感を抑え、身体症状の緩和を図る。
SSRI、抗不安薬、β遮断薬などが使用される。

精神療法について

認知行動療法がよく行われる。これは、不安から回避する恐怖状況に直面できるように医師やカウンセラーの力を借りて行う精神的な治療法。

治療をしないとどうなるか

SADはうつ病やアルコール依存、パニック障害などを引き起こす原因となり、そのような他の精神障害との合併が6割にのぼると言われている。ほとんどの場合でSADの発症が先立っている。
また、自殺企図がSAD単独の場合は約1%であるのに対し、うつ病を合併すると16%にも達するとの報告もある。

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