きのこに本気

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きのこる キノコLOVE111

そもそも「きのこ」って?

かつては植物の一種と考えられてきたが、現在は「菌類」として分類されている。
菌類にはカビや酵母など様々なものがあるが、その中で繊維質の菌糸を集めて「子実体」と呼ばれる形を作るものがきのこ。

世界最大の生物はきのこであり、2003年に発見されたオニナラタケの菌糸体は総面積が965ヘクタールに及ぶ!

個性あふれるきのこたち

星のような形のツチグリ
妖怪のような不思議な形のカゴタケ
「きのこの女王」の名にふさわしく、美しく竹林にたたずむキヌガサタケ
漢方薬として有名な冬虫夏草

などなど、一般的なキノコの概念を覆す個性派きのこが勢ぞろい。

毒きのこの恐怖

きのこには毒性が強いものも多く、毎年中毒者や死者が絶えない。
毒キノコを見分ける民間伝承は間違いも多く、注意が必要。

例>色が地味なキノコは毒ではない→×地味でも毒性の高いキノコはある。
   ナスと一緒に料理すると毒が消える→×ナスに毒消し効果はない。

日常にあふれるきのこ達

きのこ小説

きのこ愛好家たちに支持された加賀乙彦「くさびら譚」、村田喜代子「茸類」。
きのこ作家とさえいわれる泉鏡花や自然を愛した宮沢賢治の作品にもきのこは多数現れ、万葉集や古今和歌集、俳句にもきのこはおおく詠まれ、古くから日本はきのこに親しんでいる。

西洋のきのこ事情を思わせる作品として、ルース・リンデル「茸のシチュー事件」、レイ・ブラッドベリ「ぼくの地下室へおいで」などがある。

きのこ漫画

手塚治虫のヒョウタンツギにはじまり、白土三平、水木しげるなどきのこへの深い関心を思わせる作家から、
みをまこと「キノコ・キノコ」、友沢ミミヨ「きのこ旅行」、林田球「ドロヘドロ」、石川雅之「もやしもん」など多数の作品を紹介。

きのこ絵本

巌谷小波「きのこのきのすけ」、レオ・レオニ「シオドアとものいうきのこ」など、素敵な作品を紹介。

きのこアート

西洋画では、妖精画家の第一人者リチャード・ドイルの作品できのこが主役級に扱われるように。

日本では、伊藤若冲や竹下夢二の作品にもきのこが描かれている。
他にも、渡辺隆次、大竹茂夫、今村源などきのこを描いた画家は多い。

きのこ映画

「マタンゴ」、「マッシュルーム」、「アルタード・ステーツ」など

きのこ音楽

松岸寛一作詞「きのことり」、ムソルグスキー「きのこ狩り」など
近年では筋肉少女帯「キノコパワー」他

きのこグッズ・きのこファッション

ドコモダケなどのきのこキャラクターに始まり、きのこの切手、100円ショップで手に入るベニテングタケグッズ、きのこ柄の洋服などなど

きのこと食文化

縄文時代の遺跡から、きのこの形をした土製品が多数出土。毒キノコを見分けるために使われていた?
弥生時代の遺跡にもきのことしか思えない土製品が!!

きのこと人類の歴史

アダムとイブが食べた禁断の果実はきのこ!?や賢者の石はベニテングダケだった!?などとんでも話も多数あり愉快。

きのこビジネス

きのこ関連の特許のほかに、マツタケの人工栽培に関する詐欺事件まで(10年に一度のサイクルでおきるらしい)。きのこを取り巻く現代社会が浮き彫りに。

もう戻れないあなたのために

きのこに魅了されてしまったあなたの為に。きのこウォッチングの方法や図鑑の見方などきのこと共に生きるための方法を解説。素敵なキノコライフを!!

感想

軽い読み物本かと思えば、なかなか深いきのこの本でした。
アマゾンなどのレビューを見ると、初心者向けではないとのことでした。
読んだ初心者としてはただただ圧倒されることばかりでした。

特に、きのこ文化史(きのこアート、小説、漫画、映画など)の章では、まさか、きのこを目的に映画を見ている人がいるとは考えたこともなく、大変感心しました。
まとめを作るにあたり、省略した部分も多いため興味のある方は是非本書をお読みください。

もっとも、あくまでキノコ好きによるキノコ好きの為のキノコの本ですので、学術書ではなく、写真は口絵にしか掲載されておりません。他のきのこに関しては図鑑などをしっかりと確認すること、専門家に指導いただくことが前提とされており、読み物として楽しむための本のようです。
特に、毒きのこに関しては、生兵法は怪我どころか命を失う可能性がありますので十分ご注意ください。

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