「子供が野菜を食べてくれない」と悩む親御さんへ・・・「何か問題でも?」

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子どもが野菜嫌いで何が悪い!

 ロングセラー「粗食のすすめ」の筆者による、食育論。じゃなくて、食育「批判」の本。無理に野菜を食べさせようとすることによって、逆に健康上の問題が起きる、という説が語られる。

野菜嫌いは本能として正しい

 子供が嫌う野菜のトップは、ピーマンである。これは、緑のものは熟していない可能性があり、また苦味があると毒をもつ可能性があるためである。よって、子供がピーマンを嫌うのは、生き物として自然なことである。
 そして、野菜を嫌うことによって、実際に何の問題も起きていない。筆者の病院勤務の経験から言えば、野菜不足が原因の病気や症状などない。
 また、生命の維持に必要なのは、高カロリーの食材であり、野菜ばかり食べて生きていくことはできない。子供は本能的にそれがわかっているから、野菜類を好まない。

「おどかし食べ」と「だまし食べ」

 子供が嫌って当然の野菜を、なんとか食べさせようとすると、「脅かし食べ」と「だまし食べ」をさせることになる
・「脅かし食べ」は、野菜を食べないと「バカになる」「病気になる」「太る」などと脅して食べさせることである
・「だまし食べ」は、「かぼちゃのアイスココア」「ピーマンドーナツ」等、野菜の姿を見えないようにして食べさせる方法である。

「だまし食べ」で油や砂糖だらけの食生活に

 筆者が問題にするのは「だまし食べ」である。野菜の風味を消すためによく使われるのが、マヨネーズ、ケチャップ、ソースである。あるいは砂糖を多く入れたり、炒める・揚げる等して油を使う。そうなると必然的に、子供たちは砂糖と油脂類、化学調味料だらけの食事をすることになる。
 「野菜を食べさせなければ!」という観念が、逆に子供の不健康の原因となっている。

感想

 子供の野菜嫌いだけでなく、子供の食事量にムラがあることについても、筆者は当然のことと述べている。「残すのはもったいない」というのは大人のリクツであり、生き物としての本能的な感覚ではない。そう言ってもらえると、なんだか子育てが楽になる。
 また、甘いものの常習性(中毒性)についても語られている。砂糖は、アルコールやニコチンのように「やめたくてもやめられない」ものなのだ。
 子供の食生活だけでなく、大人のそれも見直す必要があると思った。
 

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