イリナが実在していたら…

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月とライカと吸血姫 (ガガガ文庫)

いわゆる「ラノベ」の類は初めて読みました。
ラノベといっても、アニメ調の挿絵が多いわけでもなく(イメージが浅くてすみません。。)、きちんとストーリーが成立している良書だと感じました。簡単ながらレビューいたします。

1960年代、冷戦まっただ中の連合王国と共和国(いずれも架空の国家)が人類初の有人宇宙飛行〜地球帰還をどちらが先に達成するかの覇権争いを主テーマとしています。小説の中では共和国が少しリード、2ヶ月後の人類初の有人飛行(最終実験)までの機微が描かれており、主人公=ふたりはその共和国側の生まれです。

主人公のふたり、21歳の青年レフと17歳のイリナ。
レフは人類初の宇宙飛行士を目指す候補生、イリナは有人宇宙飛行を成功に導くための重要な任務につく少女?

2ヶ月後に迫った有人飛行へむけ、レフがイリナへ訓練を施す過程で起こる苦難や葛藤を乗り越えていくさまに共感を覚えました。若いって素晴らしいですね。

ふたりがそれぞれに抱える「宇宙へ行く」という共通で強力な想いが人類初の有人宇宙飛行を達成できるか?までを時に淡く時に鋭く、読み進むうちにどんどんとストーリーへ引き込まれました。

感想

ラノベというだけで手に取ることはなかったですが、読み終えたあとは食わず嫌いだったというか、こういう類もアリだなぁというのが実感でした。本書がたまたま良かっただけなのかはその他を読み比べてみないとなんとも言えませんが、著者牧野さんのその他は読んでみたいという動機づけになりました。今は有人宇宙飛行は珍しくはないですが、設定の1960年代は実現はまだ非常に難しい時代だったことを改めさせられつつ、レフとイリナを中心に史実に沿いながら読みごたえのある作品になっています。本レビューが本書を手に取るきっかけになれば幸いです。いつも拙いレビューを最後までお読みくださりありがとうございます。

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