牛肉は明治時代から?本当に?

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牛肉と日本人―和牛礼讃 (人間選書)

日本人は明治時代になってから牛肉を食べるようになった、と教わった人は多いと思う。実はこの時期、広く歓迎されていたわけではなくむしろ忌避の対象にさえなったという。
日本人にとっての牛肉とは。本書は以下の四部構成になっている。

Ⅰ 牛肉と日本人

すき焼きに使われるような薄切り肉。実は日本独自のものであるという。この薄切り肉が発達した背景には、やはり日本人独特の理由があった。

Ⅱ 日本の銘柄牛はいかに育まれたか

最初にブランド化された近江牛の歴史について。いつ頃から起こり、どのように名前が売れていったのか。

Ⅲ肉食以前

表題通り、肉食に関する記述はほとんど出てこない(笑) 肉食皆無の食卓に牛肉ならびに肉食文化がどのようにして浸透していったのかを考えるには、それ以前の食卓がどのようなものであったかを整理する必要がある...というのが主旨のようだ。「肉の前なら魚だろう」というのはどうも短絡的だったらしい。

Ⅳ自由化時代の「日本人と牛肉」

食肉に携わる業界への提言のようなもの。筆者曰く、単に「安くて旨い」を目指すだけでは不足であるという。

感想

「牛肉」「日本人」以外の要素に紙面を多く割いているのが面白い。牛肉ではなく豚肉・鶏肉について、あるいは日本人ではなくアメリカや欧州の人々にとっての肉食文化について論じることで、本テーマである「牛肉と日本人」のありようを浮き彫りにする狙いだろうか。
実用書ではないが、実生活に活用できる知識・知恵も散りばめられている。私などは、普段から見ているはずのスーパーの精肉売り場が、別風景に見える程度の影響は受けたようだ。

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