ドラッカー「ネクスト・ソサエティ」にある未来予測一覧

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ネクスト・ソサエティ [kindle版]

企業や組織だけでなく、社会そのものを見つめ続けたドラッカー。これから起きる変化と、来るべき社会のあり方を分析する。

少子高齢化に関する予言

定年はのび、年金は減る

遅くとも2030年には、先進国では退職者が退職の恩恵に浴せるのは70代半ばということになる。年金の額も少なくなる

移民の受け入れは不可避

少子化に伴って労働力の不足が深刻化し、日本でも移民の受け入れが必至である。ただし、若年移民の受け入れには、彼らの再教育のために巨額の資金を必要とする。これは規模として史上初の経験となり、何がもたらされるか未知数である。(移民の受け入れによって、予想もつかない変質が起こるかもしれない)

知識社会がもたらすもの

はてしない競争社会

知識は相続できず、誰もがゼロの状態から自力で獲得しなければならない。そして今日、知識には誰でもアクセスできるため、万人は平等になる。知識社会は、社会の上方への移動に制限がなくなり、誰もが成功者たることを期待される。そして、勝者がいれば敗者がいる。成功へのプレッシャー、敗北への恐怖、それに挫折感と、非常なストレスにさらされる社会が到来する。(すでに到来している)

社会人の継続教育が成長産業に

知識は急速に陳腐化する。そのため、定期的に学び直すことが不可欠になる。知識労働者のための継続教育こそが、ネクスト・ソサエティにおける成長産業となる。

IT革命のもたらす未来は、まだ到来していない

印刷革命の当時、世俗的な本の出現など予測できなかったし、産業革命の当時は、電報、写真、公衆衛生の出現は予測できなかった。そしてIT革命からも、いかなる新産業が生まれ、いかなる社会制度、社会機構が生まれるかは分からない。つまりドラッカーは「予測できない」と予言している。私たちの未来は、想像もできないものになるのだ。(その一つが、ビットコインをはじめとする暗号通貨だろうか?)
感想

ドラッカーと言えば、マネジメントで有名だが、社会の在り方の関する研究も非常に鋭い。
本書では「技術革新が格差を生む」という指摘があり、産業革命のころの経済格差の方が、現在の格差よりも大きかったという見方が紹介されている。言ってもしょうがないことだが、ぜひトマ・ピケティと論争してほしかった。

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