重要なのは自分自身を認知することができないことを知ること。

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神経内科医と思想家が語る 幸せになる方法 能力Upはいらない: 高次脳機能障害治療の最前線の中でみえてきたこと 抽象度シリーズ [kindle版]

メタ認知:自分自身を認知することができないことを知る。

記憶障害の人は自分が記憶障害だということを覚えていられない、記憶障害だから。
注意障害の人は自分が不注意だということを見落としている、不注意だから。
認知機能が低下している人は自分が認知障害ということを認知できない、認知障害だから。
→堂々巡りの中に閉じ込められて自分自身のことに気づけずにいる。

→→高次脳機能障害の人に限らず、全ての人に共通して言えることは『自分のことは自分では分からない』ということ。

自分が出来ていないことに気が付かないまま社会に出れば、当然仕事はできない。この状況では反省して改めることはできない。
→高次脳機能障害者にとっての問題とは能力が落ちたことではなく、能力が落ちたことに気づかないこと
→→程度の違いがあるだけで、私たちを含め全ての人に言えること

『自分探し』という言葉が流行っているが『自分を知ることはできない』。
重要なことは『自分自身を知ることが出来ないということを知る』こと。
自分の認知能力では自分を認知することはできないが、それを理解することはできる。
→このように『自分の認知能力について認知すること』という意味で、これを『メタ認知』という。

学習とは何も知らないという状態から、知識を得て何も知らない事が分かった自分に気づくこと、またその変化の過程 → 学習とは『メタ認知』

不幸の原因は「知らなくていいことまで知ってしまった」こと。

・ネパールは世界一幸せな国と言われているが、スマホを皆使っているので、この先世界一ではなくなると思われる。
・芸術家の岡本太郎は『幸せとは鈍感でない限り感じることが出来ない』と言った。
→幸せとは「それを知らない」からこそ。
→→膨大な情報の流れによって、幸福度の考え方が大きく歪まされている。

物質的な意味での生活水準が本当に必要なのか?
例えば、通販で商品を注文すれば明日に届くが、そこまでのスピードが必要だったのか?
例えば、30年前に『不便だったのか?』と問われれば、『そうでもない」と答えるはずで、当時も十分に便利な生活をしていたのではにか?
→我々は利便性を過剰に求めることで、かえって幸福度を持ちにくい結果を招いている。
→→「知らなくていいことまで知ってしまった」というのが不幸の原因。これは聖書の「知恵の実」を食べてしまい、楽園を追放されたこととよく似ている。

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