DCブランドを創ったヨウジヤマモトの服への考え方がわかる本「たかが服、されど服 -ヨウジヤマモト論」

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たかが服、されど服 -ヨウジヤマモト論

私たちはなぜ、ヨウジヤマモトを着るのだろう?

世界を魅了し続ける、ファッションデザイナー・山本耀司。

1943年、10月3日生まれ、東京生まれの世界的デザイナー。
Youji Yamamotoの名でプレタポルテ(高級既製服)ブランドの展開を続け、早30年以上。

川久保玲のコム・デ・ギャルソンとともに「黒の衝撃」と称され、パリ・コレクション参加を皮切りに80年代からファッション・シーンを牽引し続けてきた山本耀司。

1980年代を象徴するDCブランドを創った1人の服への考え方がここに書かれています。

ヨウジヤマモトにとってファッションとは?

「いま、この瞬間に生きて、生活して、人を愛したり悲しんだりしている生身の人間に着てもらって初めて完成するのがファッションだ。」(p.6)

ヨウジヤマモトの「今」への考え方

「だいたい、自分は未来っていうのに興味がなくて、信じていない。まず、信用していないっていうのが本当かもしれないですけれど、要するに、極端に言うと、明日や明後日の自分すら信用していない。要するに、過去を引きずりながらここまで来た自分、それしか分からないし、理解していない。(中略)僕には、この先にあることは終わることで、何かが始まる未来っていうよな気は全然ないですね。」

ファッション・デザインとは?「女」とは?

「性にもっとも密着した仕事。」

山本耀司にとって、「女」は大きく、どうあがいても敵いっこない存在。

かっこいい男の条件とは?

「A級とB級のセンスを分かっている男。全部A級にはそろえない男。」

(p.93~)ホテルのスイートで飲む冷えたシャンパンの味だけじゃなくて、落ちぶれて最後の小銭で飲むビールのおいしさを知っていたら、欠けた鏡に映る自分の姿に苦笑いして、ボータイを直すようにネッカチーフを整え、まばらな髪をかき上げたら、それはかなりかっこいい男だ。

ヨウジヤマモトにとって完全に対する考え方

「完全とは醜いと思う。人間の作るものには、どこかに傷、失敗、崩れ、歪みが欲しい。そういうものが感じられる人の作品が好き。」

最後にファッションとは

ファッションとは身に纏うものである限り、記号や言語に還元することはできない。
むしろ、「欲望の曖昧な対象」であり、人々の中にあってうまく形にならない不確定な欲望を、不確定に定着させる装置である。(著者/鷲田 清一)

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