タダで配られるマニュアル本を信じるな。

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感染症プラチナマニュアル2016

【推薦のことば】

 その昔、この手のマニュアル本にはひどいものであった。裏には製薬メーカーと抗菌薬の商品名が列記され、(セファゾリンなどで治療すべき)MSSA感染症の治療におもいっきり広域抗菌薬が商品名で推奨していた。それをメーカーのMRが無料で研修医たちに配っていた。怒り心頭に達した私は研修医の手から奪い取り、そのままゴミ箱に投げ入れたものである。ぼくの恩師なら、研修医に向かって投げつけられていたかもしれない。
 タダでくばられたテキストにろくなテキストはない。買って読むほどの内容がないからメーカーに配布させて部数を稼ぐ。

【抗菌薬】 

 臨床効果や適応がそれほど変わらない抗菌薬が多すぎるため、本章では、世界標準的に使用されていてお薦めできる&押さえるべき抗菌薬を挙げる。

ペニシリン系

ベンジルペニシリン(PCG)、アンピシリン(ABPC)、β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン(アンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT)、タゾバクタム・ピペラシリン(TAZ/PIPC))。

セフェム系

 【注射】セファゾリン(CEZ)、セフメタゾール(CMZ)、セフトリアキソン(CTRX)、セフタジジム(CAZ)、セフェピム(CFPM)【経口】セファレキシン(CEX)

その他のβラクタム系

メロペネム(MEPM)

アミノグリコシド系

ゲンタマイシン(GM)、アミカシン(AMK)

ニューキノロン系

レボフロキサシン(LVFX)

抗MRSA薬

バンコマイシン(VCM)、リネゾリド(LZD)、ダプトマイシン(DAP)

マクロライド系

アジスロマイシン(AZM)

その他の抗菌薬

クリンダマイシン(CLDM)、ミノサイクリン(MINO)、メトロニダゾール(MNZ)、スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST)合剤、コリスチン(CL)

抗真菌薬

フルコナゾール(FLCZ)、ボリコナゾール(VRCZ)、ミカファンギン(MCFG)、アムホテリシンB(リボソーム製剤(L-AMPH))

抗ウイルス薬

アシクロビル、バラシクロビル、オセルタミビル

抗菌薬の投与量について

 eGFRにより、追加投与量、間隔を調節する。しかし、初回は腎機能によらず通常量を投与する。

イナビル(ラニナミビル)について

 1日1回2吸入で単回投与できるノイラミニダーゼ阻害薬。便利なようであるが、最近、海外で有効性が示せずに開発が中止された。筆者は処方したことがない。

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