ネコ好きのための、ネコの気持ちが分かる本

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ネコの真実

日本のネコは幸せなの?

キャットドクター20年のベテラン獣医師が提案する、ネコがちゃんと長生きするための処方箋。

完璧な肉食動物のネコがなぜ人間と同じ病気になるの?

そんな疑問をきっかけに、南部美香獣医師が猫専門診療20年のキャリアの集大成として仕上げた本書。臨床の現場でよく見る病気、その対処法を分かりやすく詳細に記述。年間10万頭の殺処分や規制のないキャットフードなど〝ペット後進国〟ニッポンが抱える深刻な問題に警鐘を鳴らす。

南部美香獣医師・略歴

1962年東京生まれ。北里大学獣医学部卒。厚生技官を経て、千葉県岩井で動物病院を開業。1994年米国カリフォルニア州アーバインの猫専門病院でネコに特化した医療を学ぶ。帰国後、東京に猫専門病院「キャットホスピタル」を開業。主な著書は『猫の医学大百科』『愛するネコとの暮らし方』『0才から2才のネコの育て方』

表紙は南部獣医師の患者だった「コーツ」

コーツが亡くなったとき、飼い主だった松實俊子さんが、南部獣医師に宛てた感謝の手紙に添えたコーツのイラスト。その絵に魅せられた南部獣医師の希望で、本書の表紙を飾ることになった。ネコの特長を紹介する冒頭10ページにもそれぞれ、松實さんがイラストを描いている。

分かりやすい!ネコが罹りやすい病気・症状への対処法

主な症状▼甲状腺機能亢進症▼乳がん▼喘息▼歯痛▼難治性口内炎▼心筋症▼嘔吐▼膵炎▼糖尿病▼慢性腎不全▼尿道閉鎖▼尿石症▼膀胱炎▼ネコエイズ▼白血病▼遺伝疾患▼便秘▼正しい減量法

人間と暮らした歴史からネコを考える

9500年前から人間と暮らしてきたとされるネコ。リビアヤマネコを祖先とするネコが地中海沿岸で飼われ始め、人間に連れられて世界中に広がっていったとする歴史をひもとく。ネコは穀物倉庫をネズミの被害から防ぐ「使役動物」として飼われていたとされるが、南部は「それだけでは説明できない」と指摘。その姿態の優雅さ愛らしさで、人間を長年にわたって魅了してきた歴史に思いをはせる。

ネコの魅力は物語の中でも輝く

智恵、残忍、変身、飼い主への愛情……。ネコに魅了されたシャルル・ペローは「長靴をはいた猫」でネコのすべてを語り尽くした。太宰治「葉」、夏目漱石「猫の墓」もネコへの愛情にあふれた名作。南部獣医師は漱石の詳細で正確な描写を吟味しながら、猫が罹っていた病気や死因を検証する。

ネコの蘊蓄も満載

なぜネコは喉をならすのか▼爪研ぎの本当の意味▼排泄物を砂に埋めるわけ▼毛玉を吐くのは習性なのか▼マタタビとネコ▼英国ビクトリア時代のキャットショー▼中国のネコ発生説▼「キャットラバー」とは▼理想のキャットフード▼不憫なスコティッシュフォールド

ネコの病気の9割はキャットフードが原因

日本国内で殺処分されるネコは年間約10万匹。不要な「物」として捨てられ、ペットショップで「新品」として購入される矛盾。欧米ではペットショップでの販売が禁止される方向だが、日本では依然として大手スーパーが全国で販売網を展開する状況に、南部獣医師は憤りの目を向ける。さらに、日本政府の規制がないペットフードに対しても「ネコの病気の9割はキャットフードが原因」と指摘。安い原材料に食欲を増進させる添加物が加えられた餌で、肥満のネコが増えていく現状を憂慮している。

感想

ネコ好きもネコ好きじゃない人にも、ネコが何を感じているかやネコとの付き合い方について、いろいろ考えさせてくれる本だと思います。

ネコの真実

ネコの真実

  • 南部 美香

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