生活上の制約のなかで最大限、鉄道を楽しむ、それが「テツ道」の極意!

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テツ道のすゝめ 乗る、撮る、気ままに途中下車

奥深いテツの世界へようこそ!

人気の長距離列車から、各地の観光列車、都市近郊の知られざる鉄道、ヨーロッパの列車まで。合計60鉄道の「あ、そうだったんだ!」を満載した、充実のラインアップで、幅広く奥深いテツの世界へいざないます。

著者はいぶし銀のトラベルライター、野田隆さん

1952年名古屋市生まれ。早大大学院修了。都立高校教諭を早期退職後、フリーで国内や欧州の鉄道旅行を中心とした著作を発表しています。日本旅行作家協会理事。著書は「テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門」(ポプラ新書)、「テツはこんな旅をしている」(平凡社新書)など、累計12万部発売。情報サイト「オールアバウト」で鉄道記事を連載しています。

テツ魂!過疎化で苦しむローカル線を活性化したい

一番の読みどころは、モータリゼーションの進展や過疎化で苦しい状態にある各地のローカル線の現在の姿とその魅力を語っているところ。「ひとりでも多くの人にローカル線を旅してもらい、活性化の助けになれば」との野田さんの思いが伝わってきます。留萌本線、秋田内陸線、只見線、飯田線、肥薩線、小湊鐵道・いすみ鉄道、水郡線、天竜浜名湖鉄道、予土線……。読んでいると、今すぐ出掛けたくなります。

都市近郊にも見所のある鉄道がいっぱい

時間的な制約で遠くへ出掛けられない人のために、都市近郊の知られざる鉄道の魅力も紹介しています。千葉県の「流山線」幸谷駅はマンションの一階が駅舎。窓口で切符を買い、スイカは使えないレトロな大都市圏の鉄道なのです。東京・吉祥寺に近い「西武多摩川線」はのどかな単線で、全線乗って12分のミニトリップが楽しめます。ほかにも東武亀戸線、城北線、武豊線、阪堺電車…。都市近郊のちょっとユニークな路線はテツにとって味わい深いものがあります。

旅情を誘う終着駅もいくつか

ローカル線の行き止まりの終着駅。無人駅の寂しげな情緒満点の阿字ケ浦駅(ひたちなか海浜鉄道)、「これぞ終着駅、と思った」と野田さん。ほかにも、女川駅(石巻線)、夕張駅(石勝線夕張支線)、三国港駅(えちぜん鉄道三国芦原線)、東名古屋港駅(名鉄築港線)。いずれも味わい深い路線と駅です。

工夫を凝らした観光列車も人気です

わたらせ渓谷鉄道、嵯峨野観光鉄道、叡山鉄道、観光列車「おいこっと」、リゾート21、坊ちゃん列車、指宿のたまて箱……と盛りだくさん。レストラン列車「ろくもん」は、NHK大河ドラマ「真田丸」で有名になった真田家の家紋「六文銭」にちなんだ命名。軽井沢から長野を走る「動く料亭」。車窓から見える浅間山などの絶景で人気を呼んでいます。

東北・北海道の「夜行新幹線」需要ある

夢と憧れくれた旧友「D51」を語り、なつかしのブルートレイン「富士」に乗った夢のような日々を振り返ります。唯一の定期寝台特急になってしまった「サンライズエクスプレス」で車窓からの日の出を堪能。寝台特急の将来を憂う野田さんは、「東京~札幌」の夜行新幹線を提案しています。

感想

いろいろな角度から多面的な鉄道の魅力を楽しむコツを教えてくれる、「テツ指南書」。テツの道を究めていきたい初心者にお勧めしたい本です。

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