なんでも無料のゼロ円ビジネスのビジネスモデルとは?

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ゼロ円ビジネスの罠 (光文社新書)

広告依存型のゼロ円ビジネス

「タダコピ」「エコルフ」「タダノート」などのゼロ円ビジネスは、
商品・サービスを消費者に無料で提供して、企業から広告収入を受け取っている。

グーグルの検索連動広告は、検索したキーワードと関連性の深い広告が掲載される。
ヤフーのバナー広告は、ターゲットを絞り込まずに幅広い層に広告を見てもらう狙い。

広告依存型のゼロ円ビジネスは景気変動の影響を受けやすい。
規模の小さいインターネット企業の場合には、深刻なダメージとなる。

広告を掲載するごとに課金する場合には景気変動の影響ですぐに収益が悪化するが、
加盟店・会員制にしたうえで会費を徴収する場合には収益の悪化が生じにくい。
(EX.ぐるなび)

広告を掲載するごとに課金する⇒短期的な広告依存型のゼロ円ビジネス
加盟店・会員制とる⇒中・長期的な広告依存型のゼロ円ビジネス

「フリーミアム」の登場

○モバゲータウン
①アバターからの収益
②ゲーム内でのアイテム課金
③外部開発者によるゲーム課金の利益の一部を徴収

○無料の音楽アルバム配布
①新しいファン層の開拓
②購入者限定に別のCDセットを販売

渋谷109のサンプリングエリア
①顧客の集客
②アンケートによるマーケティング調査

なぜ人は無料に飛びついてしまうのか

○返報性の原理
人の心の中には貸し借りの帳簿がある。何かしてもらったら返さなきゃいけないと思う
(スーパーの試食コーナー)
○保有効果
自分が持っていないものよりも持っているものを高く評価してしまう心理的バイアス
(無料お試しキャンペーン)
返品可能な商品にも保有効果は発生するため、返品されることは少ない

無料の商品やサービスでは、消費者が損をする可能性はゼロ。
どんなに値引きしようと、値段がついている限りそのリスクはゼロにならない。

○アンカリング効果
値引き前の値段を一緒に提示することで、割安感を与える

○バンドワゴン効果
多くの人に支持されている商品やサービスは、受け入れやすくなる
(音楽や本のベストセラー)

ゼロ円ビジネスは経済にどういった影響を与えるか

無料にした商品やサービスと競争関係や代替関係にあるものの価値は下落する。
(コーヒーを無料にした場合、紅茶や他社のコーヒーの値段は下がる。)

補完関係にある商品やサービスの価値は上昇する。
(コーヒー無料化でコーヒーの需要が増えると、砂糖やミルクは値上がりする。)

収穫逓増の法則が働く業界ではゼロ円ビジネスが増える可能性がある。
(ITなど知識・技術集約型産業。市場を確保したもの勝ちの業界。)
ただし、ロックイン(収益化)にたどりつく前に耐えられなくこともある。

収穫逓減の法則が働く業界ではゼロ円ビジネスはなりたたない。
(資源集約型産業、鉄鋼業・農業・自動車業等。)

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