不便益という定量化しにくい何か。

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不便から生まれるデザイン: 工学に活かす常識を超えた発想 (DOJIN選書)

不便益とは

  • 不便でも別の益がある。
  • 不便そのものが益である。

不便益の種類

手間を介した対象物の理解・可視性

  • 対象系の可視性(中身が見えるから対象の理解度が上がる)
  • 使用法の可視性(使用方法が不明だと弄って試行錯誤する)
  • 見えない可視性(手間を創造できるとありがた味が出る)

気付きと工夫

  • マイクロスリップ(ちょっとした無駄な何かが新しい何かに繋がる)
  • 能動的工夫の余地と飽和しない習熟(便利の押し付けがそれを妨げる)

その他の主張

  • カスタマイズではなくパーソナライズというのは、デザイナのつくり込んだ選択肢の組み合わせの範疇ではなく、ユーザと道具とのインタラクションの結果として生起することのようである。
  • 自分なりの工夫で対応できていることに「さあ、こんなに簡単にできる装置を開発しましたよ」と便利を押し付けるのは、使用者が工夫も習熟もできない人だと思い込んでいる、不遜な態度を感じる。
  • リスクホメオスタシス説(安全だと感じるとリスキーに、危険だと感じるとセーフティーに人は行動するという説)を仮定すれば、安全装置は安心感を運転者に与え、安全技術が発達して交通事故による死者数は減少しているが逆に交通事故発生数は増加を続けている現象にも説明がつく。
  • 危機管理の分野では、集団行動のマネージメントにおいて「すべての事象が想定可能であるという(現実的には不可能な)仮定のもとに完全マニュアル化する」という従来方式の危険性が指摘されている。

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