自分を受け入れ「普通であることの勇気」を持ちましょう。

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アドラー『人生の意味の心理学』 2016年2月 (100分 de 名著)

アドラーとは

 アルフレッド・アドラー(1870~1937)は、今から1世紀ほど前に活躍したオーストラリア生まれの心理学者・精神科医です。日本においてはごおく最近まで、その名をほとんど知られていませんでしたが、欧米ではフロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として高く評価されてきました。
 アドラー心理学の特徴は、あらゆる対人関係は「縦」ではなく「横」の関係にあり、人と人とは対等であると考える点にあります。

共同体感覚

「自己受容」

 ありのままの自分ではよくないかもしれませんが、現実の自分を出発点にするしかありません。
 自分を受け入れることができるためには「自分は特別によくなくても、悪くなくてもよい」と考えることがポイントとなります。多くの人は、自分は特別に優秀でなければならないと考えます。そのような人は「普通であることの勇気」を持っていないのです。普通であるというのは平凡であるということではなく、特別良くならなくても、悪くならなくても、ありのままの自分を受け入れるということです。
 自己受容の重要性について、アドラーは「[[自分に価値があると思える時だけ、勇気を持てる]]」と言っています。「自分に価値がある」と思えたら、そのような自分を受け入れることができます。ここでいわれる「勇気」とは、対人関係の中に入っていく勇気のことです。対人関係は悩みの源泉にもなりますが、生きる喜びや幸せも他者との関係の中でしか得ることが出来ません。人間は一人では幸せになれないのです。だからこそアドラーは、対人関係の中に入っていく勇気が必要だと言っているのです。

「他者貢献(感)」

「他社信頼」

子供は叱っても褒めてもいけない。

 アドラーは、叱ることだけではなく褒めることも否定しました。褒められて育った子供は何かしようとする時に、承認されることを期待するようになります。
 さらに、より重要なこととしては、褒めることも、叱ること同様に、子供を対等な存在として見なしていないということです。褒めるという行為も上下の関係が前提となっています。
 例えば、母親が子供に買い物を頼んでちゃんとできたら、「得たかったわね」とほめるでしょうが、夫がそれをこなしたときに「偉かったわね」とは決して言わないでしょう。
 ですから、子供が買い物を手伝ってくれた場合も、大人に接するときと同じように「助かった、ありがとう」と感謝の気持ちを述べるべきなのです。「有難う」「助かった」というような言葉を聞いた子供は、「自分は役に立つことが出来たのだ」と貢献感を抱くこと、つまり、、自分に価値がある(=自分を好き)と思えるようになるということです。それがひいては、対人関係の中に入っていこうとする勇気につながっていくのです。
 このような勇気を持てる助言をすることをアドラー心理学では「勇気づけ」といっています。

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