動物行動学を研究している鳥取環境大学教授が遭遇する動物珍事件集 第8弾

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先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生!シリーズ第8弾。
著者、小林教授の紹介とゼミ生から小林教授が受け取ったメッセージ帳が一部記載されており、教授の人柄がうかがえる。

森のダニは水の中でも1ヵ月以上も生きる

シロアリから始まり、土壌微生物が生態系で果たしている役割や、オオムカデやダンゴムシ達の人生(虫生)模様を最近の発見や子供の頃の思い出を交えながらユーモラスに語る。
そして、最近気になっていた「ダンゴムシなどの土壌微生物は、基本的には水を嫌がるが、場合によっては水の中で生きられるのではないか?」という疑問に向き合っていく。

ダンゴムシとコツブムシは同じワラジムシ目に属しており、姿がよく似ている。
ダンゴムシは陸の土壌動物でコツブムシは淡水の土壌動物である。
進化の過程でコツブムシが陸に進出しダンゴムシとなったが、コツブムシ時代の能力を幾らか有しているのではないかと考えたのである。
結果は表題の通り。詳細はまた後日。とのこと。

モモンガが巣から滑空する姿を見るモモンガエコツアーはいかがですか?

鳥取県東部芦津に生息するモモンガの生態を研究している小林教授。
小林教授を襲った悲劇(モモンガは関係ない)とモモンガに関する最近の研究成果など
モモンガプロジェクトの概要。

大学の建物を生息地にするツバメたち

大学にツバメ、イワツバメ、コシアカツバメがやってきた。
ツバメに関するゼミ生達の研究結果や
ツバメの雛を微笑ましく見守っていたのに親ツバメに追いかけ回されたお話。

ナガレホトケドジョウの二つの生息地にせまるそれぞれの危機

絶滅が危惧されておりレッドデータブック上位のナガレホトケドジョウ。
小林教授が観測している二つの生息地にはそれぞれ真逆の危機が迫っている。

一つ目は、道路開発によるゴミの散乱や木の伐採に伴う水の減少など、人による開発で迎えた危機。
二つ目は、人間が管理することで自然が保たれてきた里山で、下草刈りや木の伐採、畑の整備など人が手を加えなくなったことで生じた危機。

ナガレホトケドジョウの生息地を守るため、草刈りをしながら
地球の未来について思いをはせる小林教授であった。

イモリやモリアオガエルの棲む池やモモンガの森での学生実習の話

ここ数年、鳥取県芦津の森に棲むモモンガの生態を研究している小林教授。
学生達を引き連れで実習に出かけたのはいいが、トラブルが続出。
柔軟に対応する小林教授と、奮闘する小林教授を微笑ましい罠にかける生徒達。

ヤギ村長の環境教育村

大学全体を利用した新たな環境教育方法として小林教授が考案した”ヤギ村長の環境教育村”。
学生達と共に動物行動学者として
「ホモ・サピエンスの本来の学習スタイル」を再現し
「文化と高度に発展させてきた技術の習得」をめざし突き進む。

鳥取環境大学”ツタ”物語

鳥取環境大学は「人と社会と自然の共生」を理念としており、開学の時にツタが植えられた。
開学後13年、ツタは着実に学舎を覆いつつあるが、あるときツタに異変が起きる。
虫の大発生によるツタの減少、鳥たちの集合、ガや小鳥たちの巣立ちなどツタをめぐる動物達と小林教授の物語。

ゴマという黒いヤギの話

鳥取環境大学には「ヤギ部」がある。そのヤギ部の新人ヤギ”ゴマ”。
残念ながら早世してしまったが、ゴマをめぐる心温まる物語。

感想

語り口調が愉快な人気シリーズ。今回はモモンガに関するお話しが多め。
動物(昆虫やは虫類、両生類、魚類を含む)が好きな人には面白いシリーズです。
鳥取環境大学への進学を検討している人にもオススメ。楽しくあっという間に読み終わります。

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