いじめで救済すべきは被害者ではなく加害者である。

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親だからできる「こころ」の子育て (PHP文庫)

スキンシップをしよう

事例1.教育講演に参加した三十代半ばの先生。

「私は三十歳で初産だったんです。新生児室で母乳を与えたり、おしめ交換のときのことなんですが、ギョッとしてしまったことがあって……。気が付くと、隣の女性ったら、おしめを替えながら赤ちゃんに話しかけているんですよ。だって、生後間もない赤ちゃんですもの。話しかけたって聞こえるわけではないし、意味だってわからないじゃないですか。もうびっくり。でも、そうやってスキンシップをするんですね」
「本当に知らなかったんですか」
「だって、どこでも習わなかったんですもの」

事例2.県立高校の数学教師のお母さん。

(帰りをお迎えに来たお母さんが、一人で黙々と赤ちゃんのおしめを替えている場面にて)
園長先生「おしめを替えるときは黙ってやるんじゃなくてね、『今日はお迎えに来るのが遅くなってごめんね。急いで帰りましょうね』なんて話しかけてスキンシップすることがいちばん大切なのよ」

(一か月後)

お母さん「先生、わたしもう飽きちゃいました。だって、毎日毎日『今日はお迎えに来るのが遅くなってごめんね。急いで帰りましょうね』なんて言ってるんですもの。飽きちゃいますよ」

二人の女性の子育てエピソードからわかることは、いまやかつての子育て”常識”はほとんど吹き飛んでしまっているということです。そのお母さんの知性や教養とは無関係に、子育てにおけるスキンシップの重要性など何一つ理解されていないのです。生活の中での母と子の心のふれあい、肌のふれあいの大切さについて、まったく無頓着といっていいのです。

いじめは加害者を救済すべき。

 いじめの問題で多くのお母さんやお父さんが錯覚しているのは「いじめの被害者はいじめられる方」だと信じている点です。これはとんでもない間違いです。実は、いじめの加害者の方が人間的な歪みや心のひずみ、愛情不足などを背負い込んでいるのです。その苦しさをいじめという非人間的な行為を取ることによって発散しているのです。
 だから、極論からすると、いじめで第一番に救済すべきは加害者なのです。被害者救済は、被害者にどれだけ丁寧にアプローチしても解決できるものではありません。なぜなら、被害者側には、いじめ行為に対する責任は一切ないからです。
 ところが、日本の場合は、解決しようのない被害者救済にばかり熱心なのです。被害者にとっては、加害者が加害行為をいますぐにでもやめてくれれば、問題は一気に解決するのです。被害者にかかわるエネルギーがあるのんら、強者である加害者にかかわり、いじめを一刻も早くストップさせてほしいのです。

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