中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争

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十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争

中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争

権力闘争こそが、中国共産党を永続させるための原動力なのではないか――。

  • 共産党の歴史を振り返ると、1921年の結成以来、路線対立や闘争が繰り返されてきた。毛沢東が権力掌握のためにしかけた反右派闘争や文化大革命、毛の後継者となった華国鋒と鄧小平の政争、改革開放をめぐる鄧と保守派高官との対立。
  • 中国共産党は、ライバルたちの激突によって紡がれてきた。
  • これは党上層部に限った話ではない。党員は、入党した瞬間から闘いが始まる。出世の階段を一つずつ上るたびに、闘いは激しくなっていく。どんなに地位を上り詰めようとも、勝ち続けなければならない宿命を負っている。
  • 同時にそのことは、山のような敗者が毎日生み出されていることを意味する。「敗北」という二文字とは常に背中合わせだ。その恐怖におびえながあら、必死にはい上がろうともがくことが、世界第2位の大国となった中国が未来に向かって進むためのパワーを産みだしているのではないか。
  • こうした見方をすると、習近平の評価も変わってくる。過去に例のない激しい闘争の末に誕生したからこそ、共産党にとっての最大の正統性を持ち、歴代の指導者よりも権力基盤をより早く強固なものにすることができたと言える。
  • 米国の中国専門の研究者や政府関係者の習に対する評価も、極めて高い。過剰ではないか、と思うこともある。

習近平の持つ『団結力』

  • 李克強との能力の差は明らかなように見える。だが、前出の閣僚級幹部経験者を親族に持つ党関係者の見方は、私とは異なる。
  • 「おまえの言うように李克強の方が個人としては有能なのは確かだが、同じぐらい頭脳明晰な党員は、我が党にはいくらでもいるんだ。最高指導者にとって最も重要なのは、そのたくさんの優秀な党員たちをまとめ上げていく『団結力』なんだ。習近平は、引退した高官宅をまめに慰問し、部下の意見にもじっくりと耳を傾けてきた。私の知る限り、この能力において習よりたけた人物は党内にはいないと思っている」

賄賂などの不正収入を得て、国外逃亡する際の手口

  • 子女や愛人を留学させる。
  • 妻が続いて出国。
  • 地下銀行などを使って目立たぬように資金移動。
  • 幹部本人に身の危険が及んだら、国外逃亡。

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