生物学的文明論のざっくりまとめ

2412viewsBookLetterBookLetter

このエントリーをはてなブックマークに追加
生物学的文明論 (新潮新書)

しょっぱな

 ちょっと高等な知能を持った人間が、好き勝手に地球を搾取しているのは気のせい? 地球は「人間だけ」で成り立っているわけじゃない。植物・動物・自然環境が、「絶妙のバランス」を保っているからこそ、僕たち人間は呼吸をして、意識を保ち、人を愛することができるんだ。楽しい時間も、愛しい時間も、地球のバランスが崩れちゃうとみーんななくなっちゃう……そろそろ人間のあり方について、真剣に考えなくちゃいけない。残された時間は、結構短い。。。ですよ。

こんな雰囲気で〜

◇サンゴ礁とリサイクル
サンゴと褐虫藻はお互いに「助け合って」生きている。褐虫藻はサンゴから、栄養分たっぷりの排泄物を貰い、褐虫藻は光合成でつくった炭水化物をサンゴに与える。褐虫藻が、長期間すみかをあけると、サンゴは死んでしまうのだ。

◇サンゴ礁と共生
排除魚は、魚のお掃除屋さん。止まっている魚に近づいて、寄生虫をたべてしまう。魚を食べる魚でも、排除魚は食べない。黙って口を開け、お掃除してもらうのだ。自然界にはペアを組むことで、共生に成功している種がたくさんいる。

◇生物多様性と生態系
生態系の多様性は、色んな所で役に立っている。薬を作るのに必要な原料を提供してくれたり、生活するための自然基盤を作ってくれたり、天然の防壁の役目を担ってくれたりする。

僕たち人間の生活は、多様な生態系なくしてなりたたない。一つの生態系が破壊されると、連鎖的に他の生態系も破壊され、ついには人間の生態家までも破壊されてしまうのだ!ということに、もっと危機感を感じ取りたい。

◇生物と水の関係
生物の大部分は、水からできてる。水が無いと、生物はかちんこちんになってしまう……そうなると、足を曲げたり、触手をのばしたりすることもできなくなってしまう。人間の飲み物だけじゃなく、生物が生物らしく生きるためにも、水は不可欠なマテリアルだということを知っておこう。

◇生物の形と意味
力を加えても崩れず、外部から効率的にエネルギーを吸収するには円柱形がもっとも適しているみたい。よくよく観察してみると、人間も植物も、一つ一つのパーツは円柱形のカタチをしていることが多い。

◇生物のデザインと技術
ナマコの生態の不思議。人間が手で触ると、危険を感じて皮を硬くするけど、ぎゅっとつねると、硬かった皮がどろっと溶けて、腸がでてくるのだ。外敵がその腸を食べている間に、ナマコはすこすこと逃げ出すのだとか。

リサイクルできるものは環境との相性も良い。環境を破壊しないだけじゃなく、使っていてほのぼのと幸せを感じる物、できないかなぁ。

◇生物のサイズとエネルギー
エネルギーの消費量は、体重とともに増えるけど、その増え方は緩やか。ゾウと鼠を比べてみると、1c㎥あたりの消費エネルギーは、鼠のほうがずーっと大きい。ネズミは体積に比べ表面積が大きく、熱が体表面からどんどん逃げていくから、エネルギーをどんどん消費しなきゃいけない。

◇生物の時間と絶対時間
ゾウとネズミでは、生きるペースが全然違う。ゾウは、1ヶ月で死んでしまうネズミを、「ありゃ、生き物かいな?」と捉えているとも考えられる。動物ごとに、時間の意味・その使い方は大きく変わってきても不思議じゃない。

◇「時間環境」という環境問題
ビジネスとはビジー+ネス。忙しいということ。どんどん新しいモノを作って、便利な世の中にしてきたけれど、これ以上便利になる必要はあるのかな?ちょっと技術の進歩の方向性を考え直さなきゃいけない時代なんでは。

◇ヒトの寿命と人間の寿命
老後の過ごし方を少し考えてみる。年金で生活しているんだから、儲からないけど、社会が必要とする大切な仕事に取り組むのもいいんじゃないですかね?
良いことをしていると、若者からも一目置かれて、色褪せがちな老後の人生も、カラフルになるはず。

◇ナマコの教訓
世の中には自分にとって都合のいいものばかりが存在するわけじゃない。嫌いなものともうまく折り合いを付けていかなければいけない時もたくさんある。
自分たちに都合がいいからといって、そこにあるものを排除して新しい何かを作ればいいってもんじゃない。

さいごに

 ゆるーい。ゆるーい物語。っとものがたりじゃないや、しっかりとした論でありまする。科学者の口調じゃないとですね、これは(笑)

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く