コトラー先生、渾身の1冊「コトラーのイノベーション・マーケティング」

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コトラーのイノベーション・マーケティング

がいよう

 とうとうでました。コトラー先生、渾身の1冊。マーケティング3.0にみる「中身のなさ」は影を潜め、いやはや、とんでもなく濃厚な1冊に仕上がっています。えーっと、BookLetter陣の中では、今年度ビジネス書No.1間違いないとも。読ませるテクストに仕上がっている点、翻訳の上手さが光る1冊であります。えぇ、読みやすい読みやすい♪

もう、ビジネス書はいらないんじゃない?

創造的人材が足りない? 創造力にたけた人材をもっと増やさなければいけない? 創造性を追い求め、そこばかりに「投資」している企業のなんと多いこと。イノベーションと創造性は同じ代物じゃありませんよ。注力すべきは、「イノベーションを快く受けいれる責任者」を増やすこと。企業体そのものの「在り方」から問い正すこと。そこから始めて見ませんか?

◇A-Fモデルの概要
プロセスを予め決めておく?そんな方法では、イノベーションを起こそうと考えるのは安直にすぎる。イノベーションはプログラムへの(プロジェクト)へ参加する人達の自発的な「やべぇ、これは、やべぇ!やってやろうじゃん!」と自分から「プロセス設計」することで、ついてくるもの。その「土台」がまずあって、その後にプロジェクト参加者の間で「あれ、これ変えたほうがいいんじゃない?」「前行程のここにもう少し工夫を加えれば、もっとレスポンスが良くなるんじゃないかな」いった具合に進んでいくもの。一方通行で全てを完結するものじゃない。

イノベーションを起こすためには、他部門に渡る「プロジェクトチーム」を結成する必要がある。「革新的な進歩」の達成は、巨大資本を投下すれば得られると考えるべきじゃない。イノベーションは、まずもって高度に組織化された(ガチガチに固まった組織ではなく、柔軟性をもった組織)チームが土台にないと生まれない。

イノベーション起こすためには、「アクティベータ」「ブラウザ」「クリエーター」「デヴェロッパ」「エグゼキューター」「ファシリテータ」の役割を明確にすることが大切だ。
以下、それぞれの仕事内容を見ていこう。

◇アクティベータ
イノベーションプロセスの「スイッチ」を押す人。それがアクチベータの役割。企業の規律を完徹するわけではなく、ちょっとした「冒険」に積極的に足を踏み入れ、首位の人達を「引っ張っていく」ことができる人。

……こう言うと、アクティベータは「何でも受けいれ、実践していく人」を思い浮かべちゃうかもしれない。けれど、そうじゃない。自社が幹とする戦略をよくよく把握し、その延長線上にあって「これは!」と思えるプロジェクトを選択することができる人、それがアクティベータ。まずもって、「戦略」というフレームを設定し、それを効果的に「遂行」するための「ツール」としてイノベーションがあることをよく把握していなければ勤まらない。(ちなみに他の「ツール」として、「流通網の改善」「ITの導入による生産量の厳密な管理」などがあげられる)

◇ブラウザ
他部門にわたる「情報をまとめ」あげ、部門間の「調整」をするのがブラウザの仕事。自分から情報を積極的に収集することもあれば、色んな部門の人達から情報を提供してもらうこともある。

ただ情報を集め、それを羅列しただけでは何ら「有益な何か」をもたらしてくれるわけではない。集めた情報を「加工する」こと、それも、プロジェクトに関わる人達の「カンフル剤」「興奮剤」となるようなカタチに加工できること、そのチカラが試される。

ブラウザには「広い視野をもって市場を分析するチカラ」も必要となる。過去のイノベーションの事例分析はもちろん、子女湯のトレンド、ブームを見極め、時に「現地調査」に繰り出すくらいの「身軽さ」をもっていることが望まれる。

むり。

 これで三分の一程度。えぇ、久しぶりの巨大まとめになりました。図もたくさん書けたし大満足♪ もう、あれですね、「オススメ」ではなくて「かえ」本でありますよ〜。

コトラーのイノベーション・マーケティング

コトラーのイノベーション・マーケティング

  • フィリップ・コトラー,フェルナンド・トリアス・デ・ペス
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