池上彰の新聞活用術より新聞を上手に活用するヒントまとめ

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池上彰の新聞活用術

p33 オフレコ発言は記者に対して報道させて世間の反応を見る、いわゆる「観測気球」として使われることも。国民の意見が分かれそうな問題や政策について議論が起こりそうなときなどに使う。

p35 米国では「ワン・ドロップ・ルール(一滴主義)という考え方があり、少しでも黒人の血が入っていれば黒人とみなされた。最高裁は1967年に一滴主義を違憲と判断した。

P38 当初は豚インフルエンザと呼ばれていましたが、風評被害を避けて新型インフルエンザとよばれるようになりました。過去のインフルエンザの流行では「スペイン風邪」や「アジア風邪」「Aソ連型」「A香港型」と国名・地域名が冠されているのですから、「メキシコ風邪」「北来インフルエンザ」と呼ばれてもいいようなものですが、これも風評被害を恐れてのことでしょうか。

P54 日本の隠さは拡大しているのか、いないのか。2007年8月25日の朝日新聞朝刊8面に「世帯間の所得格差最大に」厚生労働相が2005年の所得再分配調査の結果を公表したという記事。所得再分配調査とは要するに所得格差が広がっているかの調査。その結果、「ジニ係数」が当初所得で0.5263、再分配後で0.3873と、いずれも過去最高になったという。毎日新聞では一面にて、ジニ係数を年代別に見ると25~29歳層のジニ係数が他の現役世代より大きい傾向にあり、「非正規雇用が増えている若い世代での格差拡大をうかがわせている」と指摘しています。見出しは、「格差拡大数値はっきり」読売新聞では、ジニ係数について「国民すべてが同じ所得なら数値は0で、一人が全体の所得を独占している状態だと1になる」と説明。

P164 記者になる資質をあえて問うならば、世の中の人はどんな思いで暮らしているのか。何に怒っているのか。その気持ちへの想像力。

P184 冒頭の書き方で、特ダネだとわかる。牛肉だと思って食べていたら、実は豚肉を使っていた。これぞ現代版の羊頭狗肉。暴いたのは朝日新聞の特ダネ。2007年6月20日の朝刊1面に掲載。北海道の食品会社が製造した偽ミンチが生協などを通じて全国の消費者に渡っていた。このニュースが何故朝日新聞の特ダネだとわかるのか。最初の記事の書き方で判断できる。朝日新聞記者が問題の牛肉コロッケを、「4月~5月、北海道と東京で計4品を購入しDNA検査を行った結果、いずれも豚肉だけか、豚肉が大半を占めていた」と記述してあるから。全国に出回っていたことを証明するためにも、地元北海道だけでなく東京でも製品を購入した。企業の不正を報道する場合、最初に得た情報だけで会社に乗り込み、経営者を追求する手法もあるが、こけでは否定されたらおしまい。「早く会社に乗り込みたい」という、はやる心を抑え、じっくりと証拠を掴み言い逃れできない証拠を持って追求するのが王道。

p210 元日の各紙の広告は力が入る。集英社の場合、朝日には子供向けの出版物。読売には少年ジャンプ等の各種漫画雑誌。毎日では文庫と新書の広告。日経には各種女性誌を宣伝。集英社は、日経新聞の女性読者をターゲットにするという新戦略を取った。日経にとっても女性読者が多いことをアピールできる。出版各社が、各新聞の読者の傾向をどう見ているのか比較すると読める。

p243 エリカ様報道に対して読者の声欄「読者の覗き見主義的な関心に答えることが、新聞の役割だとは思わない。何を優先し、何を取り上げないか。その峻別の意味を欠いたらジャーナリズムは死んだも同然ではないか。テレビの集中豪雨的な報道で世間の関心が一点に集中するのも健全とは思えない」

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