動物行動学を研究している鳥取環境大学教授が遭遇する動物珍事件集 第4弾

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先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

ヒキガエルも脱皮する,そして皮を食べるのだ

著者は子供時代,森で脱皮するヒキガエルに遭遇した.
ヒキガエルはシャツでも脱ぐように皮を脱ぎながらその皮を端から食べていた.
その感動的な様子から,蛇に対するカエルの鍵刺激,アカハライモリや蛇の脱皮にまで話が広がっていく.

ヤギの脱走と講義を両立させる方法

鳥取環境大学にはヤギ部がある.ヤギ部重鎮は最高齢ヤギ「ヤギコ」.
体も大きければ,人を角でつつく危険もある.
そんなヤギコが柵を抜け出し,草を食んでいるところを,講義に向かう途中に発見!
ヤギ部面々には連絡がつかない!
時間は刻々と迫り,講義開始時刻に至った小林教授が取った行動は…
草食動物の採食行動実験を講義に組み込むことだった

海辺のスナガニにちょっと魅せられて

動物のフィギュア作製者を志す卒業生と行ったスナガニの巣穴をかたどる実験や
浜辺でのスナガニの生態を知るためにスナガニに糸を付けた話など
浜辺に生きる生物たちの素晴らしさを語った物語

カラスよ,それは濡れ衣というものだ!

車で走行中,窓の外に見えた2羽のカラスと茂み.
そのカラスの様子から,怪我をした子ガラスが茂みにいる!と直感した著者は現場に急行.
子ガラスを救出するも,親ガラスと思われるカラスに威嚇され,車を追いかけられてしまう.
羽を怪我した子ガラスを保護した著者は怪我が治るまで研究室で飼育することにする.
子ガラスを保護してから子ガラスが旅立つまでの物語.

春の田んぼでホオジロがイタチを追いかける!

大学の近くの田んぼで作業をしていたとき,ホオジロ(鳥)が天敵のイタチを追っていた!
被食者が捕食者に自ら近づくことをモビングといい,自然界ではよく見られる行動である.
理由は,威嚇(相手を警戒していることを伝える),仲間に情報を伝える,相手の情報を得る などが考えられている.
ホオジロのモビングを見て著者は感動するが,その感動が生徒たちには伝わらない…!
そんな悲哀も詰まった物語.

NHKのスタジオのテーブルの上を歩き回った三匹のイモリ

NHKのラジオ番組に出演することになった著者は,
収録場に大・中・小のイモリを連れて行く悪戯を思いつく.
突然のイモリの出現に驚きながらも,懸命に状況説明を続けるアナウンサーに感動した話.

ペガサスのように柵を飛び越えて逃げ出すヤギの話

新米ヤギ「クルミ」が柵から抜け出して草を食んでいる!
いつもどこから抜け出すのか,頭を悩ませていたヤギ部面々だったが,
ある日「柵を乗り越えていた」という目撃証言が.
とびぬけた跳躍力を持つヤギ,クルミとヤギ部の壮絶なバトルを描く一章.

感想

語り口が愉快でとても好きなシリーズです.
実はカエルが嫌いなのですが,そのカエルすら,可愛いと思わされてしまうその不思議.
生き物が好きな方は楽しめること間違いなしです.

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