特別やすごく見える人にだって、絶対人に知られたくないような感情がある

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もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

本作はオムニバス形式をとっていますが、それぞれの物語の登場人物はお互いにどこかしらで接点を持っています。連作短編です。

どの物語も、主人公は大学生もしくはその年代の男女です。
大学生特有のモラトリアムやスクールカースト、将来への不安などが題材の話がメインとなっています。

ひーちゃんは線香花火

彼氏持ちの美人な主人公。主人公の友達、ひーちゃんと風人を中心とする物語。
下宿の大学生ならではの生活風景があるあると頷いてしまう。
最後は、比較的きれいに締めくくられているが、別視点から見るとまたおもしろいものがある。

燃えるスカートのあの子

短編作の中でもキーとなる話。主人公は大学生男子。チャラ目のお調子者で
物語自体も、さくさくと読みやすい。

僕は魔法が使えない

美大が舞台。絵を描いている大学生男子が主人公。ある先輩との交流を通じながら、
家族と向き合っていく。

もういちど生まれる

2浪で予備校通いの双子の妹が主人公。姉は常にスクールカースト最上位におり、読者モデルをこなしている。主人公が感じている劣等感に読んでいて苦しくなるが、最後は思わずじんとくる。

破りたかったもののすべて

ダンスの専門学校に通う女子が主人公。兄は美大に通う画家志望。特別とはなにか、普通とはなにかをテーマとし、ないものねだりの人間たちを描いている。

西加奈子解説

感想

人は結局自分が置かれた視点からものを見てしまうことを改めて気づかされます。
けっこう重い話や、そこ触れちゃう!?という朝井リョウさんならではの描写もあるので、
気分が落ちている時にはおすすめしません(笑)気合を入れて読むといいかなと思います。

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