DIF(昼夜温度差処理): 農業など植物栽培における化学薬品を使わない草丈調整技術

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DIF(ディフ)で花の草丈調節―昼夜の温度差を利用する

はじめに(概要)

DIFは、the difference between day temperature and night temperture のdifferencenの頭3文字を取ったもので、しばし「昼夜温度差」と訳される。

DIFの算出方法は、 DIF = DT(日中温度) - NT(夜間温度)

DT > NT : 日中気温が夜間気温より高いを 正のDIF
DT < NT : 夜間気温が日中気温より高いを 負のDIF
DT = NT : 日中雨気温と夜間気温が同じを ゼロDIF という。

DIFの温度範囲は、
低温に適応する テッポウユリ、キク、ペチュニアでは4〜27°C
高温に適応するポインセチア、ハイビスカスでは10〜27°C、27°C以上は高温ストレスを受ける。

DIFの変化は日単位で現れ、急速な成長段階においてより影響が大きい。

DIFによる草丈制御

草丈 = 節間数 × 節間長 とすると、DIFが影響を及ぼすのは、節間長。
節間数は成長速度の増加や日平均気温の増加によって増加する。

正のDIFでは、節間長が増加し、ゼロDIFに比べ草丈が高くなる(伸張する)。これは長日植物により顕著に現れる。
負のDIFでは、節間長が低下し、ゼロDIFに比べ草丈が低くなる(矮化する)。これは短日植物により顕著に現れる。

正のDIFの草丈変化は、負のDIFの変化より大きい。
DIF値が同じであれば、日平均気温が異なっても草丈は等しくなる。
(EX. 明期12時間として、DT25℃、NT23℃で育成した植物とDT18℃、NT16℃で育成した植物は草丈が同じになる。
前者は日平均気温24℃、後者は17℃と日平均気温にに差があるがDIF値は2と等しい。この為草丈は等しくなる。)

また、
DIFに反応しやすい野菜としては、トマトやスイカ、スイートコーンが、
DIFに反応しにくい野菜としては、カボチャが挙げられている。

DIFがおよぼすその他の影響

  • 黄化
 植物を正のDIF環境から負のDIF環境に移動することで黄化が見られる。
 しかし,時間の経過とともに黄化は減少,正のDIF環境に戻すことで回復する。

 幼苗をDIF-6より大きい負のDIF環境下に置くとクロロシスが発生
  ※サルビア,ガーベラは特に注意

  • 葉の傾き
 正のDIFでは,葉の傾きが大きく
 ゼロDIFでは,葉はほぼ水平に
 負のDIFでは,葉の傾きが小さくなる

 これらの傾向は葉が成熟するまで,DIF値を変化させることで変えることが出来る。

  • 短時間処理による効果
 日出後植物を2時間低温にさらすと負のDIFの効果が得られる。

実践的なDIF導入法

 本まとめでは省略。導入実例を交え,グラフを用いた経日観察による制御法を紹介

感想

元々はテッポウユリで現象が確認され、花卉類の生長調整に用いられた技術。野菜類でも効果が確認されている。大規模温室などでは温度調節にコスト(燃料費)がかかるため導入はご慎重に。素人によるまとめですのでその辺ご理解ください。参考になれば幸いです。

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