国際的な人材とはなんだろう?

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Masato

オーストラリアを舞台にした少年の物語。

父親の仕事の都合でオーストラリアに移住してきた真人。
彼は現地の学校に通うことになります。
理由は両親が「英語をしゃべれる方が将来のためになるだろう」と考えたから。
言葉もわからない、友だちもいない不安。
国内で転校するのだって大変なのに、海外ではその不安はどれほどになるのでしょう。
けれど、彼は次第に言葉を覚え、学校になじんでいきます。

国際的な人材ってなんなんでしょう?
英語が話せれば、それでいいのでしょうか?
単純にそれだけではないことがわかります。
その土地のルール、流行、そういう基礎知識はどこに行っても必要なようです。
真人は英語を話せるようになるにつれ、日本語を忘れていきます。
日本が母国ではなくなっていく様。
彼の中の軸が定まらない不安定さ。
仕事をしてない母親は日本を恋しがり、父親はなんとかその土地でやっていこうとしています。
その家族の対比が面白いです。

知らない土地でやっていこうとする強さ。
その土地の子どもたちと同じように、彼は自分で進学する先を決めていきます。
親から自立する子どもがそれをやっているので、余計にまぶしく感じます。
私たちは自分の人生をちゃんと選んでいるのかしら?
流されて、人任せにしている自分に気づきます。
もうちょっと、頑張ってみようかなと思う本でした。

Masato

Masato

  • 岩城 けい

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