PHP研究所の「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」の出版社まとめ

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日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

「世界でいちばん歴史の古い国はどこですか?」

そう問われたとき、あなたなら何と答えるだろう。

想像の域を出ないが、「中国」と回答する日本人は少なくないように思う。「中国四千年の歴史」と、幼いころから耳にタコができるほど聞かされてきた気もするし、たしか卑弥呼が「親魏倭王」の称号をもらったと『魏志倭人伝』に書いている、と日本史の授業で習ったような……。

「現存する世界最古の国、それは日本です」

そう断言して憚らないのが、明治天皇の玄孫(孫の孫)にあたる異色の若手作家・竹田恒泰さん。前作『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP新書)の大ヒットにより一躍有名となった竹田さんの原点、それが「世界最古の国・日本」という真実を知ったときの驚きと感動だという。

ところが、多くの日本人がこのことを知っているとは思えない。「日本はいつできたのか」という、冷静に考えれば当たり前のように語ることができるはずの国の成り立ちについて、私たちは恥ずかしいほどの無知を自覚するところから始めなければならない。

竹田さんが好んで口にする台詞がもう一つある。

「12、13歳くらいまでに神話を学ばなかった民族は滅ぶ」――歴史学者アーノルド・トインビーの言葉だ。

『古事記』『日本書紀』を非科学的と退け、日本建国の経緯を曖昧にして教えない日本人には、『聖書』という神話に基づきながら合理主義に行き着いた西洋民族のある種の自信と強さは、まったく理解できないのかもしれない。逆に彼ら西洋人たちが日本の文化や精神の真髄を発見し、愛してくれている事実は、皮肉を通り越して、憐れみに似た感情をそこに見出してしまう。

世界でいちばん人気がある日本人は、他を知り、そして己を知ることに真剣に取り組む必要がある。ことさらに自己アピールしないのが日本人の謙譲の美徳だとしても、そもそも理解していないのでは話にならない。無知ではもはや生きていけない時代なのだから。

本書は二部構成になっている。第・部で日本建国をめぐるいくつもの謎と奇跡に迫り、それを踏まえたうえで第Ⅱ部に、これさえ知っておけばまず間違いないと思われる、著者オリジナルの教科書を掲載した。題して「子供に読ませたい建国の教科書」。

けれども、ほんとうに読まなければならないのは、自分たちが何も知らないことにさえ気づいていない、私たち大人のほうなのだと思わずにはいられない。

新書出版部 林知輝

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