質屋と惣菜屋のビジネスモデルの違い、質屋が儲かる理由を一般企業に当てはめて読ませてくれる1冊

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儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている

本書は「はじめに」とchapter1〜6及びエピローグで構成されています。実家が祖父の代まで質屋だったこともあり、興味をそそられて手に取ってみました。登場人物は主に4人で彼らの会話やストーリーから、なぜ質屋が儲かるのか?その極意は?を面白おかしくも真面目に書かれています。損益計算書や貸借対照表と聞くだけで難しそうだなと思っていましたが、本書がとてもわかりやすく解説してくれていますので読んでみてください。

chapter1 儲けの仕組みの基本を考える
・儲けの仕組みは単純な「引き算」でわかる
そもそも「儲け」ってなんだ?会社の売上?金庫にある現金?銀行預金? 収入-支出=貯金(儲け)です。「収入-支出=貯金」という単純な引き算ですが、会社の儲けの仕組みの大事な枠組みです。会社の場合簡単に書くと「収益-費用=利益」。
・儲けの仕組みを分解した「損益計算書」
会社の損益計算書は上から順に「収益」、「費用」と「利益」を分解して書いてある。P38の図がわかりやすいです。

chapter2 儲けの仕組み① 売上−売上原価=売上総利益
・売上は「商品・サービスの単価」x「数量」x「品数」
では「費用」は? 費用は「固定費+変動費」。商売の基本である儲けの仕組みはP82の図を参照にすると理解しやすいです。そして「固定費」ってなに?、「変動費」ってなに?はP86の図でわかりやすく説明されています。また、このchapterに出てくる「売上原価」についてもP99の図がすごくわかりやすいです。

chapter3 儲けの仕組み② 売上総利益−販売費及び一般管理費=営業利益
・あなたの会社に「営業力」はあるか
儲けの仕組み②の最後にある「営業利益」は会社が自社製品やサービスを市場で売り込み儲けるために全社的な営業力や管理力で決まる。そして、おおまかに営業力が「販売費」、管理力が「管理費」というシンプルでわかりやすい説明がP135で書かれており、P137の図を参照すると更に詳しく分解されています。本筋から少し逸れますが、P136〜140あたりで「人件費」についてもおおまか且つわかりやすく説明されています。

chapter4 儲けの仕組み③ 営業利益+営業外収益−営業外費用=経常利益
・あなたの会社に「資金力」はあるか
会社が得た利益を財務活動や投資活動とはおおまかに銀行に預貯金して利息を得る、他の会社に貸し付けて利息を得るなどであり、それを営業外収益、逆に銀行から借りたお金にかかる利息の支払いを営業外費用とざっくりと説明してくれています。経常利益は本業と財務・投資活動と密接に関係があります。また、受取利息や支払利息は会社の資金状態を表しているので注意して見ると良いと教えてくれています。

chapter5 儲けから差し引かれる数字を知る
・特別損益から見えてくるもの
特別利益とは本業と財務活動や投資活動以外から特別な要因で発生した臨時的な利益、特別損失はその逆。共通点は特別な要因で発生した臨時的なものということ。また、借入金の元本の支払や法人税などの税金、株主への配当金などが儲けから差し引かれる数字であることを解説しています。

chapter6 儲けの源はどこにあるのか
・「収益-費用=利益」から見えなかった儲けの仕組み
P223の貸借対照表の図でわかりやすく説明されています。資産=負債(返済が必要)+純資産(返済が不要)。さらに細かく見るにはP231からちょこちょこ現れる図を参照してください。

エピローグ 質屋の儲けの仕組み5つのポイント
・本書に譲ります。

感想

質屋って鎌倉時代から有った商売だったんだ!という初歩の初歩からはじまり、儲けは簡単な引き算で表せること、また、固定費はお店をお休みしていてもかかるお金、変動費はお店を営業していてかかるお金、などわかりやすいイメージと言葉と図で解説してくれるのですごく新鮮でした。将来起業を考えていたり、ビジネスの数字にもう少し強くなりたいなという方にはオススメの1冊です。ぜひぜひ手に取って読んでみてください。私は本書をオフィスの自席に常に置いて、記憶が薄れたらパラパラとめくったり、再読するなどして活用しています。

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