家族ってなんだろう?を再考し、家族の定義は様々だなぁと改めさせられた1冊です

4247viewsenoenoenoeno

このエントリーをはてなブックマークに追加
家族という病 (幻冬舎新書)

今年の3月に第1刷、1ヶ月後には第8刷と既に世間でも話題になっているのだろうなと思い購入、読了しました。タイトルどおり、家族ってなんだろう?日本人のイメージする家族だけが家族ではないのだなと教えてくださった1冊です。著者はへそ曲がりと感じる読者もいらっしゃるかもしれませんが、ところどころでなるほどなと共感や気づきを得られるものと信じて紹介致します。本書は序章に始まり、第1章〜4章で構成されています。各章とキーワードを簡単に記載しますので手に取って読んでみてくださいませ。

序章 ほんとうはみな家族のことを知らない
・家族とは何なのか
著者自身、父は何を拠り所に生きていたのか、母の異常とも思える愛情、兄は著者にどんな感情を抱いていたのか。何一つ知らなかったことに愕然としていますが、皆全て語り合うことのできないあの世に行ってしまっている。あれこれ想像するだけだと書いてらっしゃいます。

第1章 家族は、むずかしい
・夫婦でも理解しあえることはない
わかったように思っても、それはその人物そのものをわかったのではなくて、自分自身に投影させて、都合よく解釈しているにすぎない。人はつれ合った配偶者のことをほんとうに理解することはない。死という形で終止符が打たれてはじめてそのことに気がつき、もっと話をすればよかったとか、聞いておけばよかったと後悔する。

第2章 家族という病
・家族ほどしんどいものはない
家族も独りの集団。自分の家族と思うから余計な期待をしてしまい、それがストレスと甘えになる。べったりで相手が見えなくなるくらいなら家族ほどしんどいものはない。孤独に耐えられなければ、家族を理解することは出来ない。独りを知り、孤独感を味わうことではじめて相手の気持ちを推しはかることができる。

第3章 家族を知る
・家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り
家族はそんなに誇らしいものだろうか。たまたま機会があって、紹介されるのはいいが、無断で入ってきて欲しくない。
・家族に血の繋がりは関係ない
養子という制度は昔から存在した。家を守るという名目もあって、長男以外は養子として子供のいない親類などの跡を継ぐこともあった。
かつてのように家を継ぐというより、気の合う者同士が養子縁組をするのがいい。欧米では、血のつながらない子を養子に迎える例は多い。なぜ日本人は血のつながりにこだわるのか。

第4章 旅立った家族に手紙を書くということ
・家族を知ることは自分を知ること
著者の家族は全員すべて他界しており、彼らについて確かめるのは難しい。もし可能だったとしても、言葉を交わし、疑問を質して、どのくらいわかることが出来るだろうか。人の心を理解することなど誰にも出来ない。自分自身の心すらつかまえることが出来ないで、人のことを理解するなどおこがましい。家族だから何も言わずとも分かり合える・・・、表面的にはそうであっても、深い心の奥は計り知れない。わかっているという錯覚が邪魔をして、他人を見る時の目より正確さを失っているかもしれない。

感想

私も最近(円満)離婚し妻子とは離れ離れとなりましたが、たまに子供に会ったり、子供の将来について意見交換するため妻とも稀に会う予定でいます。本書を読み、私自身はこれも家族の1つの形ではないかと自信というか人それぞれで良いんだと感じさせてくれた本書に感謝します。振り返ると、離婚前は家族は空気のようなもので、存在していて当たり前、完璧に理解している、理解されていると盲信していました。離婚にあたり、別居期間にものすごく考え、内省し、妻について何も知らなかった、理解していなかったと自責の念に駆られていましたが、理解できなくて当然、できなくてもいいと良い方向へ解釈する自分がいました。ご興味のある方はぜひ読んでください。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く