日本のマスコミの病理をジャーナリストの立場で問う

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絶望のテレビ報道 (PHP新書)

全体の所感

この手の本(元大手マスコミに所属していた人がフリー等に転向し、マスコミに対する批判を書くもの)が近年多く出版されており、基本的な内容はほとんど共通している。
要約すると、日本においてマスメディアの地位が失墜してきた現状と、その理由を述べ、一部の大手マスコミに属さないジャーナリストの活動などを紹介している。

構成

安倍氏の経歴 メーカーからマスコミへ、報道、キャスター、経済部など
テレビの問題 やらせ、質の低下、テレビ離れ
テレビの作られ方と問題点
近年の環境の変化
 ウィキリークス
  →ウィキリークス側がメディアを選別して情報提供
 尖閣諸島事件 
  →Youtubeの映像をキャプチャーして放送で使用することが普通になるきっかけ
 アラブの春
  →メディア規制への対抗手段としてのSNS
 3.11
  →独自取材によらない政府発表を報道し続けることで報道への信頼が失われた
視聴率偏重でないニュース作りへの試み
 BSフジLIVE プライムニュースなど
 あくまでM3中心なので、今後は若年層向けに関心がある
これからのメディア

これからのメディア

ネットメディアとの融合
Japan In Depthの活動
マネタイズの手法 記事と広告との境→一般ユーザーへの誤解が生じる恐れ

感想

この手の本は最近割りと多いです。それだけ問題意識を伝えようという機運も一部の人の間にはあるのでしょうが、当のテレビ局側の認識は徐々に変わってきているのかもしれませんが、相変わらず旧態然としているような感じがします。
戦後あらゆる権威を失墜させ、第四の権力とまでいわれるマスコミ。その権威をも失墜させたのは、ほかならぬマスコミ自身ではないのでしょうか。

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