孫子の兵法に学ぶ!現代に必要な生きるための戦略・戦術

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孫子の兵法 (知的生きかた文庫)

曹操、武田信玄、ナポレオン…古今東西に渡る世界の英雄・名将が、その座右の書としたという「孫子の兵法」。この本には、弱肉強食の論理において、「いかに生き残り、そして勝つか」という、戦略・戦術が語られている。しかも単なる兵法書に留まらず、その深い人間に対する洞察は、人間関係の書、経営戦略の書としても応用できる。

現代に必要な生きるための戦略・戦術

 実際に血を流すことはないが、現代のビジネスにおいて競合他社を持たない企業は無く、存続発展のための戦いは熾烈を極めている。だからこそ、孫子によって人間社会を生きる知恵を教えられたと述懐する多くの経営者が存在する。

「兵は国の大事」

 例えば、「兵は国の大事」という言葉がある。「戦争は国家の重大事であって、国民の生死、国家の存亡がかかっている。それゆえ、細心な検討を加えなければならない」との意味だが、戦争を「他社との競合」、国家を「企業」、国民を「社員」とそのまま言い換えることができる。

「しばしば賞するはくるしむなり」

 この言葉もなかなか含蓄がある意味を含んでいる。「将軍がやたら賞状や賞金を乱発するのは、行き詰まっている証拠である。逆に、しきりに罰を科すのも、行き詰まっているしるしである。また、部下をどなりちらしておいて、あとで離反を気づかうのは、みずからの不明をさらけ出しているのである」との意味だが、将軍を「経営者」、「上司」と置き換えることで、見えてくるものは多い。
 

本文より

 「戦わずして勝つ」は戦争だけでなく、個人の処世にも応用することができる。(中略)つまり武力ではなく、頭脳で戦うことと言ってもよい。現代風に言えば企画力で勝負するのである」

 「問題を解決するためには一面的な態度で臨んではならない、つまり、利益を得ようとするなら、損害のほうも計算に入れておかなければならない。成功を夢みるなら、失敗したときのことも考慮に入れておく必要がある」
 

 「どんな組織でも、いったんできあがってしまうと形骸化し、機動性を失っていく宿命を負っている。それを避けるには、新しい情況に応じていつでも再構築できるような柔構造の組織であることが望ましい」

感想

 孫子の戦略・戦術は、机上の空理空論ではなく、豊かな応用可能性、幅広い実践的内容をもって、ビジネスマンのための人間関係の書、経営戦略の書として読めるところに、最大の魅力があると思います。「孫子」13編の全訳と解説でつづる本書『孫子の兵法』は、「読んだ人と読まない人とを比べれば、読んだ人の方が絶対に得」といえる一冊です。
 本書の中に、「戦わずして勝つことが一番」という言葉が出てきます。 戦って勝つことは、手段であって、目的ではありません。 戦った場合、例え勝ったとしても、 そこには必ず消耗が伴い、時には、遺恨が生まれます。自分が納得できないと、 議論を仕掛けてしまいがちな私は、この「戦わずして勝つ」ことを重視しようと思いました。

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