債券バブルの崩壊のさなか、その男たちは何をしていたのか!!

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世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)

第一章 そもそもの始まり

脳裡には、ゴールドマン・サックスが下位中流層のアメリカ人の借金で一儲けたくらむとどういうこことになるか、最悪の予想図がくっきりとくっきりと浮かんだ。
予測がつかなかったのは、このサブプライム・モーゲージ金融の第二波の波で、いったい誰が債権の買い手になるのかということだった。
「第一日目から、僕らはこう言っていた。『こいつを空売り(ショート)して、大儲けする日が来るだろう。‘‘こいつ‘‘は必ず粉々に吹っ飛ぶ。わからないのは、いつ、どうやって吹っ飛ぶかということだけだ。』」
‘‘こいつ‘‘とはサブプライム金融に関わる会社のことだ。

第2章 隻眼の相場師

当時は投資戦略上の問題をかかえていた。サブプライム・モーゲージ債の各階層、つまりトランシュには、ひとつ共通する特徴がある。それは空売り(ショート)できないことだ。
住宅を空売りすることはできない。住宅建設会社の株を空売りすることはできたが、値段が高く危険だった。株価はバーリーが売り持ちできる期間を大幅に超えて上昇し続ける可能性があった。

バーリーはCDSに目を留めた。CDSの買い手が一億ドルを手にすれば、売り手は一億ドルを失う。不動産市場の現状ーと、サブプライムモーゲージの貸し手たちはサブプライム・モーゲージ債のデフォルトに賭けたくなるだろう。その唯一の方法が、CDSを購入することだ。

第3章 トリプルBをトリプルAに変える魔術

CDSの美点は、タイミングの問題を解決してくれることだ。
サブプライム・モーゲージ市場の暴落する時期を性格に推測する必要がなくなる。
さらに、掛け金を先払いしなくて済むし、見込み損失の何倍もの利益が期待できる。

不誠実とか不自然とかいうそしりを受けようと、低階層の債権をなんとかトリプルAに格付けしなおすことができれば、目に見えるリスクが低くなって、莫大な金を稼げる。
その妙案は今考えると魔術に近いものだった。
百のことなるサブプライム・モーゲージの塔から、それぞれ一階ぶんを計百枚(百のことなるトリプルB債券)寄せ集めたうえで、見た目はともかく、二枚としてまったく同じものはない、と格付け機関を説得したのだ。これもまた、新種の分散投資型ポートフォリオです!と。

第4章 格付け機関は張り子の虎である

第5章 ブラック=ショールズ方程式の盲点

第6章 遭遇のラスベガス

第7章 偉大なる宝探し

第8章 長い静寂

第9章 沈没する投資銀行

第10章 ノアの方舟から洪水を観る

第11章 すべては相関する

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