自動改札機は野球でいえばキャッチャー

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ICカードと自動改札 (交通ブックス)

本書の内容

自動改札機とICカード乗車券(SuicaやPASMOといった方が通りがいいだろう)は、この記事を読んでいる方ならおそらく全員が使ったことがあるに違いない。今日ではきわめて日常的な光景になっている自動改札だが、ここに至るまでには約40年の歳月を要し、試行錯誤が繰り返されてきた。
わが国最初の自動改札は1967年、導入したのは関西の阪急電鉄だった。一方、関東ではずっと遅く、一部の鉄道事業者では導入が進んでいたものの、本格的な導入は1990年代に入ってからであり、JR東日本の駅から設置が拡大した。当初の導入目的は省力化だったが、副産物として改札周辺の職場環境改善という効果ももたらした。その後、2001年からはICカード乗車券の導入がJR東日本を皮切りに全国各地で次々に進んだ。2007年には首都圏でのICカード乗車券の相互利用がスタートし、ほどなく全国の主な鉄道、バス、タクシーなどとの相互利用へと拡大していった。
現在首都圏では、磁気乗車券・ICカード乗車券併用の自動改札機から第3世代となるIC専用型へと徐々に置替えが進んでいる。いまでは、駅構内を見回せばわかるように、自動出改札関連の機器は改札機のほか券売機・精算機などと実に多くの種類が設置されている。
一方、ICカード乗車券の多機能化も著しい。電子マネー機能を備え、ビルの入退館管理や学生証・社員証としても用いられるなど使われ方も広がっており、一大社会インフラに成長した。今後も、さらなる利用拡大が見込まれている。
本書では、改札機や乗車券の種類、動作の仕組みやシステムの構成などを、発展の歴史とともに詳しく紹介している。自動改札について書かれた本は案外と少ないうえ、著者はSuicaシステムの開発責任者を経て、現在は駅設備の開発・管理を担当する会社のトップを務める、この分野の第一人者である。まさにICカードと自動改札を語るに最適の人物といえる。

目次

1.自動改札機の役割
2.日本の自動改札機の歴史
3.自動改札機の種類と構造
4.自動改札機はどのような昨日を持っているか
5.ICカードのしくみと交通系への導入
6.どこまで進化するICカード乗車券システム
7.出改札しすてむ
8.券売機

感想

今では当たり前になっている自動改札。それが本格導入されたのが40年以上前とは驚きました。子供の頃、駅員さんがいて神業とも言えるような素早い動きで次々と乗客の切符を切っていく様は、今思うとすごかったです。自動改札の進化の歴史を知るとともに、昔懐かしい思いもよみがえってくる1冊でした。

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