ギャラリストから見たアートの価値。

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アートにとって価値とは何か

アートにとって価値とは何か?

アートにとっての価値。
それはきっと立場によって違うでしょう。
作家、キュレーター、コレクター、ギャラリスト、観客。
作品は次々と現れては、美術の文脈の流れにのっていきます。
けれど、当然その文脈に収まらないものがあって、それは芸術なのか単なる趣味なのか、という問題になってくる。
そんなの関係ないじゃん、ということはできるけれど、その文脈を無視せずにいると、じゃあ、芸術作品ってなんなの、ということになる。
常識をくつがえすようなものが芸術なのか、観客がいいといえば芸術になってしまうのか。

ギャラリストの立場としては、売れる作品というのが一つの価値なのでしょう。
けれど、売れるならなんでもあり、とすれば、ギャラリーとしてのクォリティーが問題になってくる。
そうならないために、何を取り扱うのか。
そこはギャラリストとしての見方が問われる部分でしょう。
著者のギャラリー運営の来歴について書かれてるところに、その苦労が書かれていました。

もう一つ、考えてしまうのは日本ってなんだろう、ということ。
美術というと、どうしても対ヨーロッパということになって、日本は後進です。
けれど、日本の歴史の中で培ってきた文化はある。
その良さを私たちは知っている。
知っている良さは、美術の枠組みの中では評価されない部分も出てくる。
最後の章では、日本美術の可能性についても言及しています。

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