「日本一美しい図鑑」 まるで写真集、精密画家の描き出すエビとカニの美しさ

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美しきエビとカニの世界 杉浦千里博物画図鑑

◎見惚れる図鑑

細部まで緻密に描き込んだ絵を、細密画という。
写真と見まごう程のリアリティと、鮮やかで完成された色合いは見る者を魅了する。
そんな細密画家、杉浦千里の初の作品集として刊行された本書。

海の生き物は往々にして、なんとも変わった形だが、
中でも甲殻類はとりわけ不思議な姿をしている。
エビの長く伸びた足と触覚、カニの攻撃的なようでどこか愛くるしい姿…
シンメトリーなその形は、エイリアンのような不気味さがあるのに、つい見入ってしまう魅力がないだろうか。
子どものころ、図書館で図鑑を何時間でも眺められたあの時のような、“見惚れる絵”がここにある。

◎甲殻類の専門家による大解説

絵を眺め終わったあとは、図鑑の解説ゾーンだ。
甲殻類研究の第一人者、朝倉 彰氏が各種の形態と生態の不思議を丁寧に解説してくれる。
一般的なエビ、カニのみに留まらず、ヤドカリ、カブトガニも掲載。
そして最後にはなんと、細密画の制作の過程を写真付きで大公開。
下絵から地塗り、そこから立体感を出していく塗りの工程は圧巻だ。
細密画やイラストを勉強している方にも是非開いて欲しい一冊。

◎画集×図鑑×描き方

息を飲む美しさの細密画集、エビやカニの生態解説、細密画の制作工程と
豪華な内容がこれでもかと詰まった至上の図鑑。
画集として、図鑑として、甲殻類好きにはおすすめの一冊だ。
一度手に入れれば永久保存版間違いなしだろう。

普段何の気なしに食べるエビやカニの本来の美しい姿に、想いを馳せてみてはいかがだろうか。

感想

初めて見たときは「えっ? これが手書き?」と思うくらい精密に描かれている。何も知らなければ、「CGでしょ」って思ってしまうかもしれない。それくらい、すごいのである。

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