英語が必要な人は1割だけ!日本人の9割に英語がいらない理由

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日本人の9割に英語はいらない

感想

本書の中でも自ら「天邪鬼」と言うマイクロソフト元社長がこのタイトルをつけた意味を考えたいところ。
この本をあえて読む人は、英語が必要な1割に片足を踏み入れた人であると思う。
(また、この「1割」は2011年現在における割合であり、年々増加傾向にあるはず。)
煽り気味なタイトルではあるが、英語以前に学ぶべきことがある、という極めて基本的な内容が説明されており、目的もなく英語を勉強している人に対して自省を促す良い警告になっている。
第5章での書籍紹介、第6章の英語勉強法だけでも読む価値がある。

はじめに

・日本人はさまざまな外国語を日本語に置き換えて、日本語で理解しようとしてきた
・英語ができればビジネスでは有利だが、伝統文化やアイデンティティを損なう危険
・世界の問題のほとんどは欧米発
 このような英語圏の人と同類になり下がる必要はない
・今日本人に必要なのは、
 日本を深く知り、日本語で考えをしっかり伝えられる"日本人力"

第1章 本当に英語は必要なのか

・日本人は中学校と高校で910時間英語を勉強するが、全く英語を話せない人が多い
 -文法重視の教育
 -教師の質、教え方が悪い
 -クラスの人数が多すぎる
・英語の勉強は、社会、企業、学校に対する忠誠心を試されている
 -無意味で短調な作業をいかに黙々と続けられるか
  (暗記中心でクリエイティブでない)
・「何のために英語を学ぶのか」に答えられるか
・本当に英語が必要なのは1割の人 (外務省、経産省の統計から算出)
・「使える英語」をどこで使うのか (使う場がなければ、学ぶ意味はない)
・言語でうろたえる前に、他国の文化を無批判で受け入れてしまう姿勢を疑うべき
・英語以上に、自国の歴史や文化を知っているほうが重要

第2章 英語を社内公用語にしてはいけない

・幹部社員はともかく、一般社員に社内で英語を使わせることに、何の意味があるか
 -海外赴任を経験しないまま会社人生を終える人に英語を使わせるのは拷問
・20代、30代は仕事で覚えなければならないことが山ほどある
・英語は自分の付加価値にはならない (差別化できるスキルをつけるべき)
・英語ができても、バカはバカ (仕事ができるというわけではない)
・企業は国内の人材を見捨てている (ソニー、パナソニックの外国人採用増加)
・海外で成功したいのなら自分の武器を磨け (「料理の鉄人」森本の米国での成功)

第3章 本当の「学問」をしよう

・人生有限、学無窮 (竹内理三の言葉)
・好きでもない分野の勉強をしている暇はない
・英語を勉強するのは最後でいい (思考や哲学、知識があってこそ)
・日本の大学教育の実態(予習復習なし、代返OK)では、思考を磨くことができない
・日本の翻訳はレベルが高いので、海外の本を日本語で読むべし

第4章 日本の英語教育は日本人をダメにする

・教育は国の根幹に関わるもの
・受験英語が日本の教育をダメにする
 (目的なく勉強してもモチベーションは上がらない)
・戦前の英語教育を見習うべき (教科書の他に781種の副読本、学ぶべき人が学ぶ)

第5章 英会話を習うより、本を読め!

・英会話を勉強するより読むべき本を紹介 (12冊)

第6章 それでも英語を勉強したい人へ

・英会話のカテゴリーを理解し、自分に必要な英会話をマスターすればいい
 (1) 日常英会話
 (2) ビジネス英会話 (仕事で使う英会話、バリエーションは決して多くない)
 (3) 一般英会話 (文化や思想など、難易度が高い内容の会話ができるレベル)
・英会話スクールは講師で選べ (感覚が合う人と楽しみながら身につけるほうがいい)
・英会話の基本はマンツーマン (人と会話するのが語学上達の近道)
・単語力はヒアリング力をアップさせる (日常英会話で使える英単語を覚える)
・普段の生活の中で英語でロールプレイングしてみる
・ビジネス英会話は簡単 (中高の英語知識があれば、半年でマスター可能)
・ビジネスでは英会話力よりマナーが大事 (英語の敬語、「No」と言わせる質問等)
・手持ちの駒を効果的に使え (簡単な単語でシンプルに伝える)
・海外に行くときは鉄板ネタを仕込んでおく (「源氏物語」など、日本らしいもの)
・ネイティブに近づきたいなら「パラレル発音法」 (「parallel」をマスターすべし)
・語学の習得には、地道な努力が付きもの (シャドーイングでリズムをつかむ)
・外国人との恋愛と喧嘩が語学学習の王道 (マンツーマン、語彙が増える)

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