プロから見て「映画の主人公の銃の撃ち方は本当に正しい?」

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元陸上自衛官が、銃の素朴な疑問を分かりやすく解説

映画のように走りながら撃って当たる?

銃の照準はわずかな揺れでも乱れる。心臓の鼓動だけでも体が揺れて命中率に影響すると言われるほどだ。なので、走行中に撃っても、素人・凡人ではまず当たらない。
それでも、特殊部隊員なら、10メートル程度の距離であれば、走りながら撃って敵の頭部に命中させる。

自動拳銃の「自動」って、何が自動?

自動拳銃は、連続射撃に必要な「薬莢の排出」と「装填」作業を、自動で行なってくれる。
最初にスライドを手で引いて、1発目を薬室へ送り込む必要はあるが、2発目以降は次々と撃てる。

44マグナムを片手で撃つと、肩を脱臼する?

「ダーティハリー」で有名な拳銃で、反動もものすごいのは確かだ。しかし、すべての拳銃は、片手で撃てるように設計されているので女性でも心配無用。
ただし、初心者の場合、44マグナム弾を何十発も片手で連続射撃すれば、筋肉痛になることはあるだろう。

プロから見た「映画の撃ち方」は?

「24」のジャック・バウアーは、意外と正しい銃の構え方をしていると言えるだろう。自然に反動を吸収できるように、若干ひじを曲げている。
これに対して「バイオハザード」のジルは、お世辞にも射撃が上手そうには見えない。上体を後方へ逸らし過ぎているのと、左ひじが外側に開きすぎていて、かなり窮屈で無理がありそうな射撃姿勢だ。

サイレンサーで銃声は消える?

排莢口から音が漏れるため、「減音」が実際のところ。敵がそばにいれば、余裕で察知されてしまうだろう。
米軍の特殊部隊員によれば、音の大きさは確実に100デシベル以下になるという。映画の効果音に近い「プシュッ」とか「バスッ」という音がするそうだ。

ショットガンで撃たれると、後ろへ吹っ飛ぶ?

映画では、ショットガンで撃たれた悪役が後方へ吹っ飛ぶ、というシーンがお約束だが、あれはいささか大げさな演出だ。
ショットガンに限らず、銃弾にはそこまでのエネルギーはなく、命中で人は吹っ飛ばない。
実際は、、、その場で破裂、ちぎれる。

警察の使うタマは軍隊より凶悪?

軍隊で使うタマは、鉛の弾頭を金属で覆っている(フルメタル・ジャケット)。一方、警察が使うタマは、弾頭が金属で覆われていない(ソフトポイント)。そのため、命中すると体内で変形・破砕する。
周囲に犠牲者を生みかねない犯人を一撃で葬るため、警察の方が、殺傷力にあるタマを使うのだ。

車のドアや死体で銃弾を防げる?

アクション映画では、車のドアや机、死体などを楯にして銃撃戦が繰り広げられる、といった描写がある。しかし、結論から言えば、それらは“きれいに”貫通するので、遮蔽物としての防護効果はほとんどないと言ってよい。
オフィスの中なら、ギッシリと中身が埋まった本棚は意外と有効な遮蔽物となりうる。

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