日本の支配者は官僚か?政党か?総理大臣か? その2

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日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

第四章 政権交代なき政党政治

自民党はどうやって長期政権を維持したのか、それが日本の政治においてどんな意味をもったのか

・空洞化する国会
党議拘束が強い
→イギリスに類似(アリーナ型と呼ばれ、国会審議が見世物であるとされる)
しかし、イギリスでは法案の重要性により柔軟に賛成義務や懲罰が決められる

これに対し、米国は法案審議において修正が加えられる(変換型と呼ばれる)

日本では衆参どちらの議員も一律の党議拘束であり、かつアメリカの影響で委員会重視型の運営になっており、国会審議は空洞化いている。一方で委員会は公開となったため、その段階での修正妥協も難しく、アリーナ型になっている
→アリーナ型の国以上に法案が廃案となることが多いのは、会期制の原則がり、その会期中に審議が終わらない場合は原則廃案となること、諸外国のように総選挙と総選挙の間が一つの会期であり通年となる制度ではないことがある

第五章 統治機構の比較 議院内閣制と大統領制

・権力の集中と分散

1.イギリス
近代議会政治、議院内閣制発祥の地
欧米の多くの国でイギリス型の制度を模倣

2.アメリカ
イギリスを継承しつつも独自の方向に発展
特に権力分立論が極めて重要であった
多様な利益集団の活動が政治家を利害調整に巻き込む、複雑な駆け引きが行われる

3.フランス
政治体制の変更が多い
第五共和制では大統領制に議院内閣制の要素が加わっている

4.韓国
大統領制だが、アメリカと異なり権力集中をもたらす
権力分立の定着度が低い(司法が政権の意図に沿う行動をとるなど)
議会政治の定着度が低い

・政官関係

1.アメリカ
政治的任命制の伝統(公職の多くが大統領選の結果で変わる)

2.イギリス
恒久官僚制と政治的中立
官僚は資格任用制で、上流階級からオックスフォードやケンブリッジ大を卒業し、教養もある専門家集団

3.フランス
高級官僚制の二分化
官僚支配の国だが政治的統制も働く(資格任用制だが政治的任命の色彩も強い)

4.ドイツ
市民としての官僚制(戦前の特権的官僚制への反省)と連邦制

第六章 議院内閣制の確立

・日本の政治に何が欠けていたか

権力核の不在
民主的統制と首尾一貫性の不在

・議院内閣制をどう作動させるか

政権選択選挙
首相の地位向上
参議院

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