地中海で最凶の私掠国家は、実はキリスト系の聖ヨハネ騎士団とトスカーナだった!

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海賊と商人の地中海: マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史

私掠船/海賊といえばカリブ海でのイングランド、フランスによるスペイン襲撃がメジャー。しかし本書は地中海に注目。
地中海の私掠船/海賊というと、アルジェ、トリポリ、チュニスなどイスラム系のバルバリア海賊が有名ですが、地中海で最凶の私掠国家は、実はキリスト系の聖ヨハネ騎士団とトスカーナ。
本書は本来、海洋法についての研究書のようですが、むしろ地中海海賊に詳しい本として楽しめた。

バルバリア海賊よりも怖いカトリック海賊

東地中海では、商人を恐怖におののかせたのはキリスト教徒の海賊だった。ここでは、(中略)大挙して東方に出撃してくるカトリック海賊が、イスラム海賊よりも恐れられていた。

主要産業が私掠

名前は騎士団だけど、中身はすっかり海賊、しかも17世紀だというのに十字軍のような建前

一方で、私掠行為を主要産業とする国家もあった。地中海特有の「私掠国家(エタ・コルセール)」であるキリスト教徒勢力のなかで最も強力な私掠国家だったのが、聖ヨハネ騎士団である。

このカトリック信徒の集団は、自分たちがイスラーム教に対する永久戦争に身を投じていると考えていた。

トスカーナ公国お召し抱えの聖ステファーノ騎士団

聖ステファーノ騎士たちはまもなく、貪欲で獰猛な私掠者として名を馳せることになった。彼らを上回る存在は、地中海の東でも西でも、マルタの聖ヨハネ騎士しかいなかった。

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