新幹線の安全はテクノロジーだけでなく、

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東海道新幹線 運転席へようこそ (新潮文庫)

書かれていること(1部)

  • 『仕業』とは勤務の種別を指す鉄道用語。運転士の勤務パターンは1ヶ月毎に決められ、100パターン以上ある。列車の運行に合わせて作られるため、分刻みの出勤時間となる
  • 乗務カバンには、運転取扱基準・運転士執務基準・電車結線図・運転用線路図・故障応急処置表・乗務員行路表・運転時刻表・列車ダイヤ・乗務日誌・列車乗務用の鍵・懐中電灯が入っている
  • 乗り継ぎ時間20分前、運転当直のもとに出向き、乗務点呼をする
  • - 運転台の準備:[16号車側から] ①運転台助手席前のパネル盤に列車種別設定器があり、鍵でフタを開けた後、列車番号『11A』を入力する②運転台についているスイッチ類のチェック③ブレーキ弁ハンドルを手前に引いて、抜き取る。緊急ブレーキ(大事故や故障が生じた時に働くブレーキ)を掛ける④ブレーキの残圧や各機器の動作表示灯の確認を行なう⑤最後尾の標識灯が赤色になっているのを目視確認⑥1号車側へ移動し、①と同様に列車番号を登録し②の確認を実施
  • 運転台を高い位置に設置している理由:高速運転での速度間隔を和らげるため
  • 左端にある『ブレーキ弁ハンドル』にハンドルを差し込むと列車の電源が入り、ブレーキとして使用
  • 中央にあるのが前進・後進を切り替える逆転ハンドル
  • 右側には速度を制御するマスコンがあり,操作しながら速度調整を行なう
  • 運転士の仕事=走行運転仕業表で定められた走行時間と列車の状態を照らし合わせつつ、運転する
  • 運転台には運転仕業表・仕業報告書・乗務日誌を並べ、乗務日誌に編成番号を記載する
  • ボンネット室 = 運転室機器室
  • 移動禁止標識灯 = 折り返し駅や車庫で発車前の列車の整備や検査の作業状況を示す標識。赤色は作業中を示す
  • このタイミングで左側のブレーキ弁差し込み口にハンドルを入れる→電源が入り、運転が出来る状態となる
  • 緊急ブレーキの解除→ハンドルを止まるところまで押し込み、パネル盤のリセットボタンを押しながら、ハンドルを手前に戻すと緊急ブレーキが緩む。最後に常用ブレーキの位置までハンドルを動かす
  • 新幹線の発車条件→ATC信号が70km以上の表示であること、パネル盤の戸じめ表示等が点灯していること、発車時間になること
  • ブレーキ弁ハンドルを入れることで先頭車両に→前照灯の灯りが白色となること確認
  • ATC信号70の点灯→ポイントが開通したことを意味→ブレーキテスト
  • 『まる』…提示に駅を発車・通過した時に使用
  • 30日or3万キロ走行すると交番検査
  • 『ATCの頭うち』→受信信号速度以内で走る必要あり
  • 全般検査→運転キロ数9万キロor期間30ヶ月に達した車両が対象
  • トンネル内に水がたまらないよう、中央が山形になるように設計されている
  • 降雪時は必ず1ノッチずつ刻まなければならない。一気に上げてしまうと車輪が空回りし、フラットを生じさせる
  • 運転系統は電車の修理・検査・運転を担当する技術者集団、車掌は接客を主に受け持つ営業職分
  • 『Sカード』という運転士の個人証明書となるカード
  • 点呼の際に行路表と一緒に渡されるICカード→行路上の運転状況が記録され,退出点呼時に職員に渡してチェックされる
  • 自身のミスで到着が30秒以上送れた場合、後日、運転当直から説明が求められ、ICカードのチェックを受ける。場合によっては、運転業務を降ろされたりすることもある
  • 車両通告券→検査業務担当の車掌が車両状態を記入する
  • 運転車掌、仲乗り車掌、車掌長の3名
  • 感想

    新幹線の仕組みの勉強になるだけでなく、運転士・車掌の皆さんの人情味あふれる話がとても奥ゆかしく書かれており、楽しく読むことが出来ました。運転台でのやり取りが目に浮かぶように詳しく書かれているため、普段、新幹線を利用するときの楽しみが拡がります。東海道新幹線は開業して50年が経ちますが、長年の経験・知恵・事故からの教訓・教訓からの改良が活かされ新幹線の安全運行が継続されていることを実感できる1冊です。

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