サイパンは落ち、零戦は旧式兵器と化す 「零戦燃ゆ」 4巻

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零戦燃ゆ〈4〉 (文春文庫)

ラバウルに再建された米空母部隊が迫る。真珠湾の再現と言われた空母によるラバウル空襲。そして航空基地としての使命を終え、ラバウルを去る零戦。る号作戦によって損耗したラバウル航空隊は如何に最後のラバウル航空戦を戦ったか。

アメリカの情報戦は日本軍の想像をはるかに超えていた。太平洋全域にばら撒かれる情報部員。解明されていく零戦の月産基数。次第にベールが剥がされる日本の総力戦体制。そして零戦の後継機たる烈風は不調続きで思うように開発が進まない。

技術を欧米から英米から輸入できなくなった時に頼ったのは同盟国ドイツだった。新型ジェット戦闘機Me262の情報を本国に伝えようとドイツ派遣員は奔走する。模倣と改良により零戦を世界最高の戦闘機にした日本航空技術陣の奮戦。

サイパン攻略が始まった。その前段のトラック空襲でトラックはラバウルと同じく米空母部隊に蹂躙されてしまう。南洋のジブラルタルとも呼ばれたトラックの防備体制は張子の虎であった。サイパン攻略部隊に周辺の日本軍航空基地から攻撃が開始されるが一日にして航空基地戦力は壊滅する。絶対国防圏を要たる航空兵力は何故敵を食い止められなかったのか。

マリアナ沖海戦が始まった。当初は索敵の面で優位を保つ日本軍。アウトレンジ戦法もひっさげて士気は上がる幕僚たち。しかし、VT信管に訓練不十分な零戦パイロットは叩き落とされる。想定もしていなかった兵器の出現。新鋭空母部隊の壊滅。マリアナの敗戦以後、日本海軍は通常戦法による大勢挽回の望みを捨てていく。

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