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エデンの命題 (光文社文庫)

「エデンの命題」と「ヘルター・スケルター」の2編を収録してあります。

エデンの命題 あらすじ

僕は、いわゆるアスペルガー症候群。砂漠のど真ん中にたつ、発達障害の子ばかりが暮らす「エデンの園」で高校生をしている。普通の学校では、僕はずっと苦痛を感じてきたけど、ここではまさに天国だ。彼女と呼べるガールフレンドもいる。
あるとき、急に彼女が学園から消えた。彼女の置手紙によれば、この学園自体が金持ちのための臓器製造工場だという。クローン技術により、遺伝子に異常が現れ僕たちはアスペルガーになったらしい。アスペルガーであろうとなんであろうと、臓器は健康だから間もなく取り出され、僕らは死ぬらしい。。。

ヘルター・スケルター あらすじ

まったく実感がないんだが、おれは50年も意識不明だったのか?昔の話を聞きたいだって、先生。まあ、あんたいい女だもんな、何でも聞いてくれ。俺の脳がおかしい?そうかもしれん、ベトナム戦争さ。あれ以来、幻聴が聞こえるんだ、ビートルズの「ヘルター・スケルター」が。それを聞くと、どうにかなっちゃうんだ。

「エデン~」は以前読んだ「わたしを離さないで」に似ていて正直、「もう臓器移植のためのクローン話はおなか一杯」と思っていた。が、旧約聖書の新しい解釈はなかなか興味深かった。古事記もそうだけど、昔の書物は今の知識で読みなおしても、なんとなくそれなりの解釈が出来ちゃうのが面白いね。そして、まさかのオチへ。でも、その方が小説としては面白い。アスペルガーの人はこんな風に感じるのかな、とちょっとわかるような気がするから。

「ヘルター~」は、会話文で進んでいきますが脳の働きなど、(どこまで本当かわからないなりに)いろいろ勉強になります。

感想

島田氏の作品は、作品自体もさることながら新しい見方や、ちょっとした知識を得るきっかけになるのでやっぱりやめられません。

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