ビジネスマンに本当に必要な思考の型とは?「思考をみがく経済学」 3/4

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ゲーム理論

個々人がそれぞれのインセンティブにしたがって行動するという前提はゲーム理論の大基である。囚人のジレンマはよくある例で、よくあるこのジレンマの表はナッシュ均衡状態にある(wikiにも表があります)。

ナッシュ均衡は即ち物事が決まってしまっている状態である。例えばフリマの場合、「みんなが出店するなら私もする」「みんなが出店しないなら私もしない(人が来ないから)」というナッシュ均衡がある。

これとともに景気にもナッシュ均衡があると考える。即ち、「皆買うから(投資するから)私も投資する」「皆買わないから私も投資しない」というナッシュ均衡がある。

こう考えると景気対策はこのナッシュ均衡を強引に打ち崩すものといえよう。

ナッシュ均衡を社会的に成り立たせるのは重要である。例えば日本の場合、犯罪するとすぐ捕まるという認識(事実でなくてもよい)があるから、犯罪が少ない。これも一種のナッシュ均衡である。こういった仕組みを考えることをメカニズムデザインという。

持続可能でない仕組みはナッシュ均衡でない。環境保護を団体が訴えてもそれがナッシュ均衡でないと誰も動かない。法律や罰則という制限を加えて初めて「法律があるからポイ捨てしない」ナッシュ均衡状態になる。

相手の出方を考えることは大変重要である。消費者余剰とは消費者が買いたいと思う金額よりも安く変えた場合の差額を言う。生産者余剰はその反対である。

この消費者、生産者それぞれの利益を都合をつける試みが値切りともいえる。値切りは生産者余剰が増えることもあるため必ずしも生産者にとって不利益でない。

相手にとってぎりぎりの値段で値段で買わせることが交渉の目的である。そのために相手の主観価値を十分に考察しなければいけない。この考え方は就活にも当てはまる。

買い手に応じて値段を変えることを価格差別という。一等車、二等車もそれである。アパレルメーカーがブランドものと安物を売り分けるのもそれである。ブランドものを買ってもらうために、より安物の品質を下げるのは合理的である。

理論、統計、検証

論理的に正しくても駄目である。データで裏付けされていないと経済学手には良くない。思考法には帰納法と演繹法があるが、帰納法は論理の飛躍がしやすいことがり、反面演繹法は余り価値のある理論を提供しにくい(AはB、BはC。だから何?)。

「オフィスが綺麗ならば生産性が高い」この仮説を実証するにはデータで裏付けて行かねばならない。仮説は複雑なものよりも簡単なものの方がよりロバスト(頑強)であり、応用しやすい。また同じことを説明できるのであれば、シンプルな理論のほうがよい。これをオッカムのかみそりという。

ロバストな理論とは仮定と現実に少しの差があっても破綻しない理論である。「需要に対してたくさんあれば安くなる。」これはロバストである。反対はフラジャイルである。

ビッグデータはランダムネス(まんべんなく収集できること)が発揮できるからよいのである。とかく調査は恣意的で実際の現実を反映しないことが多い。ケネディ大統領の当選予想はその好例である。

また検証を鵜呑みにしないことは重要である。新薬Aを使用した10人の内、9人が治った場合を見て効き目があると考えるのはだめである。偽薬も試してみたら同じ結果になったということもあるだろう。この効果のないニセ薬のようなものを使用することをNC、既に実用化されているB薬と比較することをPC(ポジティブコントロール)という。

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