心地良い読後感

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横道世之介 (文春文庫)

パレードという小説が好きで作家から本作を選んだのだが、想像とは全く異なるストーリーだった。
大学生の青春を描いた作品で、現実離れしていない様な出来事の連続が親近感を抱かせる。

僕も特別な大学生活を送った訳ではなく、バイトをしながら真面目に勉強しようとするが、朝起きれずさぼってしまう毎日の自分に嫌気がさし、かといって大学を卒業した後に何をやりたいかなどの明確な目標もない自分がとても嫌で自己嫌悪になるのだが、たまに将来のことを考えて英語の勉強をしてみようかと本屋に行って購入しては何もしないまま積ん読になり、自分はダメなやつだなぁと感じながら、単位の取得に追われ、落としながらも何とかその場しのぎで綱渡り生活、テスト前だけ集中的に勉強して要領よく単位を取得していく同級生を羨ましく感じながら自分は何も出来ないでいた。あの何もしない時間が本当に貴重で自分に子供が出来たら絶対に味わわせてやりたいな、などと考えるのである。

作品は評判ほど印象に残る内容ではなかったのだが、時差ぼけの残るサンフランシスコの未明に一気に読んでしまった。
インパクトがずっしり残る小説よりも、こういう作品が案外面白い作品なのかもなぁと考え直してみたりもする。

小説を読む割合は少なくなっているけど、こういった読後感はとても良いものだなと改めて思う。

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