悪徳?警察官を主人公としたノワール小説。

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禁猟区 (新潮文庫)

道を踏み外した警察官の物語4編が収められています。

禁猟区

昔、補導した少年がいまやイケメンホスト。彼をナンバーワンにするために!と若山直子がやったこと。それは、彼女が警察官でなければ美談だったかもしれない。ホストクラブに食い物にされている未成年の少女を救い、悪徳ホストクラブにお灸をすえて、彼女自身も大金が手に入る。だが、彼女は警察官であり、その行為は恐喝・詐欺・収賄と呼ばれるのだ。

免疫力

息子の不治の病を治してくれた健康食品。別に、儲けようと思ったわけではない。やくざの組長だって、愛する家族が病気なら救いたいと思うだろう。もし、それで病気が治ればあいつもやくざをやめるんじゃないのか?だが、彼の善意は踏みにじられる。やくざの方が一枚も二枚も上手だった。彼は捜査情報を漏らした・収賄の罪で裁かれることになるだ。

秋霜

定年まであとすこし。時効間近の殺人犯をどうしても挙げたい。目星をつけてる怪しいやつ、きっとあいつが犯人だ。証拠品をねつ造し、糾弾の匿名ブログを立ち上げ、犯人に揺さぶりをかけてやる。ほら、みろ、俺が正しかったじゃねえか、俺の刑事のカンをなめんなよ。

みつめないで

警察官の私にストーカー?気持ちの悪い贈り物、毎日なる電話、誰かが私を追い詰める。家族のことまで知っている、、ストーカーはもしかしてモト彼?モト彼も警官だったから、私の個人情報なんか見放題よね。一体どうしたらいいのかしら。

感想

1~3までは、堕ちていく警察官の内面が語られます。警察官といっても普通の人なんだなあ。特に2編目は悪いことをしようと思っているわけでなく、ただかかわった相手が悪かった運の悪い警察官にも見えて気の毒です。
が、市民としては警察官には清く正しくいてもらいたいです。警察官を裁く警察官がいるのだと、とても興味深く読みました。

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