失敗から学ぶために失敗する

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ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

本書は下記の構成になっている。

第Ⅰ部 はじまり
ピクサーの誕生、ルーカスフィルムからの独立、初めての成功
第Ⅱ部 新しいものを守る
成功と失敗
第Ⅲ部 構築と持続
改善プロセスの構築
第Ⅳ部 検証
ディズニーへの売却

 著者がこれまでに経験してきて象徴的なエピソードを語りながら、その中で著者が得たと感じている教訓を整理した本である。巻末にもあるが要約した内容を真に理解するのは難しく、結局、それを自分の教訓とするためには自分で失敗しなければ学べないことがほとんどである気はするが、それでも歴史から学ぶ努力は必要だろう。

 第Ⅰ部では、著者が会社を独立させ最初の成功を納めるあたりの出来事が描かれる。ここで著者は「物語が一番偉い」「プロセスを信じよ」という教訓を得る。元々、技術リッチで立ち上げられた会社ではあるが、技術を追求して粗を無くすよりも、粗はあってもストーリーで惹き付けた方がうけるというのが前者の教訓である。後者は、暗中模索の中でゴールを目指すためには、何かを信じて突き進むしかないという意味である。
 しかしこれらの教訓は、続編製作の中で見直しを迫られる。いずれも形だけに囚われていては、中身が伴わないと言うことに気づくのだ。つまり、前者についてはストーリーをより良いものにするプロセスとそれを成し遂げられる人が必要であり、後者については、プロセスを構成するひと全てが積極的に改善に関われる環境が必須だと言うことである。

 だが、これらを実現することは容易ではない。そのための工夫が語られるのが第Ⅲ部である。そして第Ⅳ部では、ライバルによる買収、そしてスティーブ・ジョブスとの想い出が語られるのだ。

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