ソムリエ流! 言葉にして伝える技術

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言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)

言葉にして伝える技術

僕が表現力を磨くためにやっていること

  • 紋切り型の表現や先入観を捨てること
  • 五感をひとつずつ意識して使うこと
  • 日常生活(とくに食事の時間)が五感トレーニングの場であると強く意識すること-五感で感じたことをそれぞれ言葉に置き換えていくこと
  • 言葉を増やし、分類して言語化し、記憶すること
  • 相手や状況に合わせて、より受けとりやすい、適切な表現を選ぶこと
  • 基本は、ポジティブなものの見方に立って表現すること

表現に共通認識を持たせる。

  • 色、香り、味と……順次、言葉にして表現しながら推測を重ねていくわけですが、そのときにとても重要なことがあります。その表現された言葉は、どんな国のソムリエとの間であろうと、理解しあえる表現であるかということです。つまり、共通認識が必要になります。たとえば、白ワインを試飲したときに、香りを嗅いでグアヴァの香りがすると表現をすることで、それは、「ニュージーランド、マールボロー地区産のソーヴィニヨン・プラン種に見られる香りである」とか、「熟したパイナップルと干しアンズ、蜂蜜の組み合わせは貴腐ワインの特徴である」などのように、共通の言語として認識されるわけです。
  • だからこそ、文字で表現することによって、ほかの人が、それを実際に飲まなくても、文字を読むだけで、どのような味わいであるかを想像できるのです。

嗅覚は鍛えられる

  • 嗅覚は、動物に比べて確実に退化している感覚と言っていいでしょう。動物にとって五感とは、自分の身の安全を守ることに即、結びつくからです。動物はそのなかでも嗅覚によって、敵の襲来から逃れたり、自分の縄張りを確認したり、目の前の餌が安全かどうかをチェックします。もちろん人間も原始時代には動物とまったく同じだったはずです。つねに五感を働かせることで、身の危険を避け、日々を暮らしていたはずです。ところが文明の発達により、嗅覚で危険を察知するという場面が少なくなり、次第に衰えていったといっていいでしょう。
  • ということは、逆に言えば、もともと人間には自分の命を守るための鋭い嗅覚が、と視覚や聴覚と同様に備わっていたということです。ですから、嗅覚を研ぎ澄ます努力をすることにより、その能力が蘇り、最大限その能力を発揮できるのです。
  • 日本人の嗅覚を退化させている数多い要因のひとつに、賞味期限や消費期限の表示があります。社会が便利になればなるほど、人間の能力が退化していくひとつの象徴的な例ではないでしょうか。
  • 嗅覚に関しては、鍛えられる可能性が高いと思うのです、それには、意講をして嗅ぐことが大事です。その場合、においを嗅ぐのではなく、香りを嗅ぐことを-嗅覚で、いいイメージを感じることを習慣づけましょう。

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